rrbのブログ - 2009/11/02のエントリ
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天を仰いで思うこと きつぎり 2009/11/02 12:00 am
きつぎり
思い切り。徹底して。「キツギリ掃除してこの部屋きれいになりましたわ」「言うこと聞かへんならキツギリ叱っとくれやす」 ケツギリとも。ケツは尻で、底のこと。ギリは限りの意味で、徹底的、あくまでの意味になった。ケツギリからキツギリに。ケツアキザルは中途半端の者をいう。尻をあけて締まりのないさまを猿にたとえる。「きちんと戸を閉めんと飛び出してケツアキザルやな」(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
四方山話(82)
鞍馬の火祭に思うこと
先日の時代祭に続いて気になる祭がある。それは、鞍馬の火祭だ。鞍馬寺参道途中にある由岐(ゆき)神社の祭礼「鞍馬の火祭」。平将門の乱や天災で都が騒然としていた940(天慶3)年、朱雀天皇は鎮魂のために、御所から由岐大祭神を鞍馬の地へ遷すことを決める。御所からの遷座の行列は、1kmにもおよび、篝火が焚かれた街道を神道具を先頭に、松明を手に手にもって行路する雄壮な光景であったという。それに感銘を受けた村人が、後世にも伝えようとしたのが祭の起源とされる。油分が多いツツジの柴を藤の根で杉の木に縛りつけた松明は、最大で長さ4m、重さは100kgを超えるという。
子ども用でも長さ1m強、重さは約10kgあり、大小あわせて約500本がつくられる。10月22日の午後6時、「神事にまいらっしゃい」のかけ声を合図に、松明に火が灯される。締め込み姿の若者たちが、「サイレイヤ」「サイリョウ」とかけ声をさかんにあげて町を練り歩く。3時間後に鞍馬寺仁王門前の石段に全員が勢揃いすると、ゴウゴウと燃える松明が、秋も深まった鞍馬の里を熱くする勇壮さだ。そして由岐神社から二基の神輿がおりてきて、御旅所へ向かう。この二基の神輿は、最近160年ぶりに解体修理され、金箔や金メッキの飾り金具が炎に照らされて神々しい光を放っているという。
(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
残念ながらこの鞍馬の火祭も見たことがない。悲しいかぎりだ。この祭りもやがては行きたい。それにしても、京都の10月22日は時代祭があり、鞍馬の火祭もある。祭りファンにとっては、とても忙しい日となるだろう…と、天を仰いで思うこと。
思い切り。徹底して。「キツギリ掃除してこの部屋きれいになりましたわ」「言うこと聞かへんならキツギリ叱っとくれやす」 ケツギリとも。ケツは尻で、底のこと。ギリは限りの意味で、徹底的、あくまでの意味になった。ケツギリからキツギリに。ケツアキザルは中途半端の者をいう。尻をあけて締まりのないさまを猿にたとえる。「きちんと戸を閉めんと飛び出してケツアキザルやな」(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
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四方山話(82)
鞍馬の火祭に思うこと
先日の時代祭に続いて気になる祭がある。それは、鞍馬の火祭だ。鞍馬寺参道途中にある由岐(ゆき)神社の祭礼「鞍馬の火祭」。平将門の乱や天災で都が騒然としていた940(天慶3)年、朱雀天皇は鎮魂のために、御所から由岐大祭神を鞍馬の地へ遷すことを決める。御所からの遷座の行列は、1kmにもおよび、篝火が焚かれた街道を神道具を先頭に、松明を手に手にもって行路する雄壮な光景であったという。それに感銘を受けた村人が、後世にも伝えようとしたのが祭の起源とされる。油分が多いツツジの柴を藤の根で杉の木に縛りつけた松明は、最大で長さ4m、重さは100kgを超えるという。
子ども用でも長さ1m強、重さは約10kgあり、大小あわせて約500本がつくられる。10月22日の午後6時、「神事にまいらっしゃい」のかけ声を合図に、松明に火が灯される。締め込み姿の若者たちが、「サイレイヤ」「サイリョウ」とかけ声をさかんにあげて町を練り歩く。3時間後に鞍馬寺仁王門前の石段に全員が勢揃いすると、ゴウゴウと燃える松明が、秋も深まった鞍馬の里を熱くする勇壮さだ。そして由岐神社から二基の神輿がおりてきて、御旅所へ向かう。この二基の神輿は、最近160年ぶりに解体修理され、金箔や金メッキの飾り金具が炎に照らされて神々しい光を放っているという。
(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
残念ながらこの鞍馬の火祭も見たことがない。悲しいかぎりだ。この祭りもやがては行きたい。それにしても、京都の10月22日は時代祭があり、鞍馬の火祭もある。祭りファンにとっては、とても忙しい日となるだろう…と、天を仰いで思うこと。