rrbのブログ - 2009/10/28のエントリ
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せこい2009/10/28 12:00 am
せこい
「あんなセコイことせんでもええのに」 ずるい。醜悪な。粗悪な。若者ことばとして広まった。セコイは役者・寄席芸人の用語セコから。セコは悪い、醜い意味。良いこと、得意芸はハコといった。「セコイ芸」のようにセコイは明治時代の芸能人が「下手な」の意味で用い、ハコを形容詞化した良い、美しいのハクイ(白い)の対義語であった。セコイには、けちくさい、みみっちいの意もあった。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
天を仰いで思うこと
にしんに思うこと

「にしん」といえば、石狩挽歌(北原ミレイ)がある。
♪ 海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ
雪に埋もれた番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く
あれからニシンは どこへ行ったやら 破れた網は 問い刺し網か
今じゃ浜辺でオンボロロ オンボロロー
沖を通るは 笠戸丸 わたしゃ涙で にしん曇りの空を見る
燃えろ篝火 朝里の浜に 海は銀色 にしんの色よ
ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳く
あれからニシンは どこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も
今じゃさびれてオンボロロ オンボロロー
かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る ♪
と、歌の話ではない。

「にしん」は別名「春告魚」。産卵期の春から初夏にかけてが脂が多く美味しい。塩焼き、フライ、マリネにするほか、身欠きニシンや燻製、コンブで巻いて煮締めた「こぶ巻き」などの加工品とされる。冷凍・冷蔵技術や輸送の発達していなかった時代、身欠きニシンは山間地では重要な食材であった。京都名物に、「にしん料理」があるのもこのような理由による。なお、名物として知られる「にしんそば」は明治時代に誕生したものであるが、それには古くから京都の庶民料理として親しまれていたおばんざい、鰊の昆布巻きに着想を得ている。食通で知られる北大路魯山人は、著書「魯山人味道」(平野雅章 編)で、「煮たもの焼いたものはさほどでも無いが、乾物を水でもどしたものを上手く料理すると美味しくなる」と言っている。卵を干したものや塩蔵品は数の子(かずのこ)と呼ばれる。
と、調べたのはいいが、「にしんそば」「数の子」以外の食べ方をしたことがないということに気づいた。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
「数の子」は卵であるから、それを除くと、「にしんそば」以外に「にしん」を食べた記憶がないのである。京都名物に「にしん料理」というがあるが、食べ記憶がない。一体どんな味? 一度は食べてみたい…と、天を仰いで思うこと。

「あんなセコイことせんでもええのに」 ずるい。醜悪な。粗悪な。若者ことばとして広まった。セコイは役者・寄席芸人の用語セコから。セコは悪い、醜い意味。良いこと、得意芸はハコといった。「セコイ芸」のようにセコイは明治時代の芸能人が「下手な」の意味で用い、ハコを形容詞化した良い、美しいのハクイ(白い)の対義語であった。セコイには、けちくさい、みみっちいの意もあった。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
天を仰いで思うこと
にしんに思うこと

「にしん」といえば、石狩挽歌(北原ミレイ)がある。
雪に埋もれた番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く
あれからニシンは どこへ行ったやら 破れた網は 問い刺し網か
今じゃ浜辺でオンボロロ オンボロロー
沖を通るは 笠戸丸 わたしゃ涙で にしん曇りの空を見る
燃えろ篝火 朝里の浜に 海は銀色 にしんの色よ
ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳く
あれからニシンは どこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も
今じゃさびれてオンボロロ オンボロロー
かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る ♪
と、歌の話ではない。

「にしん」は別名「春告魚」。産卵期の春から初夏にかけてが脂が多く美味しい。塩焼き、フライ、マリネにするほか、身欠きニシンや燻製、コンブで巻いて煮締めた「こぶ巻き」などの加工品とされる。冷凍・冷蔵技術や輸送の発達していなかった時代、身欠きニシンは山間地では重要な食材であった。京都名物に、「にしん料理」があるのもこのような理由による。なお、名物として知られる「にしんそば」は明治時代に誕生したものであるが、それには古くから京都の庶民料理として親しまれていたおばんざい、鰊の昆布巻きに着想を得ている。食通で知られる北大路魯山人は、著書「魯山人味道」(平野雅章 編)で、「煮たもの焼いたものはさほどでも無いが、乾物を水でもどしたものを上手く料理すると美味しくなる」と言っている。卵を干したものや塩蔵品は数の子(かずのこ)と呼ばれる。
と、調べたのはいいが、「にしんそば」「数の子」以外の食べ方をしたことがないということに気づいた。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
「数の子」は卵であるから、それを除くと、「にしんそば」以外に「にしん」を食べた記憶がないのである。京都名物に「にしん料理」というがあるが、食べ記憶がない。一体どんな味? 一度は食べてみたい…と、天を仰いで思うこと。


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