rrbのブログ - 2009/10/09のエントリ
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天を仰いで思うこと かーかーかーこーこーこー 2009/10/09 12:00 am
かーかーかーこーこーこー
烏相撲の神事が、9月9日に上賀茂神社で行われる。弓矢を手にした神官が、横飛びをしながら土俵付近の盛り砂の前に出て、カーカーカー、コーコーコーと烏の鳴き声を三度する。続いて小学生たちの相撲が始まる。重陽の節句に当たり、長寿や厄除けを願って奉納する。祭神の賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)が、神武天皇の東征を先導したとき、八咫烏(やたがらす)が天皇の弓先にとまっという故事に基づく。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
四方山話(77)
秋に思うこと

今の季節、部屋の中で秋らしい気分を味わうには、ススキを飾るのが手っ取り早い。原っぱから何本か、ハサミで切ってきて花瓶に投げ込むと、演出効果はてきめんだ。窓の向こうの景色さえ心なしか澄みわたる。秋の七草を、指を折り挙げてみると、萩(はぎ)、尾花、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、それに朝顔となる。朝顔はいまの桔梗(ききょう)か木槿(むくげ)だという。ススキを尾花と呼ぶのは、花穂が動物の尻尾(しっぽ)に似ているためらしい。

原っぱなどに生えているススキの群れは、風になびいて「おいで、おいで」をする。その様を、江戸時代の俳人・去来は「さよなら」に見立てた。「君が手もまじるなるべし花芒(はなすすき)」 見送ってくれる人の振る手が、銀の穂波と一緒にいつまでも揺れている。秋風の立つような余韻を残す。「夕焼、小焼、薄(すすき)のさきに火がついた」 これで全文の「薄」という童謡をつくったのは、北原白秋。秋の夕暮れは赤々と落ちていく。説明抜きの郷愁を、ススキは呼びさます。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
さて、この秋はどういう写真を撮ろう。ススキと月の写真などを撮ってみたい。秋の季語の「花野」をイメージして撮るのもよい。それだけの腕があれば…の話だが…と、天を仰いで思うこと。

烏相撲の神事が、9月9日に上賀茂神社で行われる。弓矢を手にした神官が、横飛びをしながら土俵付近の盛り砂の前に出て、カーカーカー、コーコーコーと烏の鳴き声を三度する。続いて小学生たちの相撲が始まる。重陽の節句に当たり、長寿や厄除けを願って奉納する。祭神の賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)が、神武天皇の東征を先導したとき、八咫烏(やたがらす)が天皇の弓先にとまっという故事に基づく。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
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四方山話(77)
秋に思うこと

今の季節、部屋の中で秋らしい気分を味わうには、ススキを飾るのが手っ取り早い。原っぱから何本か、ハサミで切ってきて花瓶に投げ込むと、演出効果はてきめんだ。窓の向こうの景色さえ心なしか澄みわたる。秋の七草を、指を折り挙げてみると、萩(はぎ)、尾花、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、それに朝顔となる。朝顔はいまの桔梗(ききょう)か木槿(むくげ)だという。ススキを尾花と呼ぶのは、花穂が動物の尻尾(しっぽ)に似ているためらしい。

原っぱなどに生えているススキの群れは、風になびいて「おいで、おいで」をする。その様を、江戸時代の俳人・去来は「さよなら」に見立てた。「君が手もまじるなるべし花芒(はなすすき)」 見送ってくれる人の振る手が、銀の穂波と一緒にいつまでも揺れている。秋風の立つような余韻を残す。「夕焼、小焼、薄(すすき)のさきに火がついた」 これで全文の「薄」という童謡をつくったのは、北原白秋。秋の夕暮れは赤々と落ちていく。説明抜きの郷愁を、ススキは呼びさます。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
さて、この秋はどういう写真を撮ろう。ススキと月の写真などを撮ってみたい。秋の季語の「花野」をイメージして撮るのもよい。それだけの腕があれば…の話だが…と、天を仰いで思うこと。

