rrbのブログ - 2010/01/28のエントリ
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天を仰いで思うこと いか 2010/01/28 12:00 am
いか
凧。京都では正月に上げる凧はイカといったが、タコに換わった。御所ことばでイカという。今も洛北・洛南ではイカ、イーカが聞かれる。凧揚げはイカノボシ、イカノボリ。江戸時代には近畿ではイカ、関東ではタコであった。『浮世風呂』には「凧とはいはず。いか、いかのぼりといふが、上方の詞なり」とある。平安時代に中国から渡来したころは、紙鳶(しえん)とか紙老鴟(しろうし)といった。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
コンクリート

「コンクリートから人へ」とは、うまい具合に付けた鳩山政権の政策看板と思っていた。ところが、「コンクリート屋として、いま非常に肩身が狭くて弱っています」という話を聞いた。無駄な公共事業より国民生活第一を強調したキャッチフレーズと分かっているが、コンクリートを悪者にするのはおかしいというのだ。コンクリートの専門家として黙っておれないようだ。

3年ほど前、米国ミシシッピ川に架かる道路橋が崩落した映像は衝撃的だった。維持管理に費用をかけない米国事情があったが、日本も似た状況だ。欧州では建設投資の3割を維持管理に充てているのに、日本は統計に表れないくらい少ないという。つまり、造りっぱなしで、手入れをしない。古くなれば、新しく造ればいい。高度成長期に造られた橋や建物は、補修されないまま「高齢化」している。荒廃が進み、地震などで倒壊の恐れもあるという。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
阪神大震災から15年。横倒しになった阪神高速道路の惨状が目に焼き付いている。耐震化は注目されるようになったが、維持管理にコストをかけるという意識は広がっているとは言えないのではないか。スクラップ・アンド・ビルドが許される経済状況ではなく、「造り、使いこなす」時代ではないかと考える。コンクリートは丈夫で美しく、長持ち。大切に扱えば人にやさしい物質になるのではないか…と、天を仰いで思うこと。

凧。京都では正月に上げる凧はイカといったが、タコに換わった。御所ことばでイカという。今も洛北・洛南ではイカ、イーカが聞かれる。凧揚げはイカノボシ、イカノボリ。江戸時代には近畿ではイカ、関東ではタコであった。『浮世風呂』には「凧とはいはず。いか、いかのぼりといふが、上方の詞なり」とある。平安時代に中国から渡来したころは、紙鳶(しえん)とか紙老鴟(しろうし)といった。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
コンクリート

「コンクリートから人へ」とは、うまい具合に付けた鳩山政権の政策看板と思っていた。ところが、「コンクリート屋として、いま非常に肩身が狭くて弱っています」という話を聞いた。無駄な公共事業より国民生活第一を強調したキャッチフレーズと分かっているが、コンクリートを悪者にするのはおかしいというのだ。コンクリートの専門家として黙っておれないようだ。

3年ほど前、米国ミシシッピ川に架かる道路橋が崩落した映像は衝撃的だった。維持管理に費用をかけない米国事情があったが、日本も似た状況だ。欧州では建設投資の3割を維持管理に充てているのに、日本は統計に表れないくらい少ないという。つまり、造りっぱなしで、手入れをしない。古くなれば、新しく造ればいい。高度成長期に造られた橋や建物は、補修されないまま「高齢化」している。荒廃が進み、地震などで倒壊の恐れもあるという。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
阪神大震災から15年。横倒しになった阪神高速道路の惨状が目に焼き付いている。耐震化は注目されるようになったが、維持管理にコストをかけるという意識は広がっているとは言えないのではないか。スクラップ・アンド・ビルドが許される経済状況ではなく、「造り、使いこなす」時代ではないかと考える。コンクリートは丈夫で美しく、長持ち。大切に扱えば人にやさしい物質になるのではないか…と、天を仰いで思うこと。

