rrbのブログ - 2010/01/23のエントリ
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天を仰いで思うこと ぐいち 2010/01/23 12:00 am
ぐいち
食い違い。ちぐはぐ。「いつもあの人と話がグイチになってしもてな」「履物がグイチになってるし、きちんと揃えておきなはい」 賭博でサイコロの目の「五」と「一」が出るのを「五一」といったことから。双六(すごろく)のサイコロの目で五をグという。サイコロの目は上の面と下の面を合わせるとすべて七になる。五一では七にならない。五と一は上下になっていないので食い違うの意味になった。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
京都弁(2) (1)はここ(←クリック)

京都弁の特徴のひとつに語尾に「やす」をつけることが多くある。「おいでやす」(いらっしゃいませ)を例に出すまでもなく、「やす」も広く一般的に京都弁を連想させる言葉である。「やす」は敬語であり、「おあがりやす」(お召し上がりください、おあがりください)、「お食べやす」(お召し上がりください)、「お座りやす」(おかけください、お座りになってください)などのように用いる。

「やす」よりも軽い敬語として「はる」という語尾に付ける言葉がある。多くは第三者に誰かの言動を伝えるときに使われ、標準語の「食べる」は「食べはる」、「言う」は「言わはる」、「寝る」は「寝はる」、「起きる」は「起きはる」などと用いる。具体的な例文としては、「お客様が朝食を食べる」の場合、「お客さんが朝食を食べはる」となる。現在進行形では、「食べてはる」のように「はる」の前に「て」を入れて「言うてはる」「寝てはる」「起きてはる」となり、過去の言動を伝える場合は、「食べはった」のように「はる」を「はった」にする。京都では身内の言動を言い表すときにも「はる」や「はった」を日常的に使用しており、他人と距離を置くという京都人の風潮が家族間にもあるということがよくわかる。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
これもよく使われる「へん」と「ひん」であるが、これは共通語の「ない」に該当する言葉である。「歩かない」は「歩かへん」、「流れない」は「流れへん」、「投げない」は「投げへん」などとなる。ただ、「起きない」のように、「へん」とするべき部分の前につく音が「い」の段の場合は、「へん」ではなく「ひん」とする。なので「起きない」は「起きひん」となる。また、「しない」「寝ない」など「へん」とすべき前の音が一音しかない場合は、前の一音を引き伸ばして言う。なので「しない」は「しーひん」、「寝ない」は「ねーへん」となる。
「してこよう」「聞いてこよう」などの共通語の「こよう」は、京都弁では「してこう」「聞いてこう」というように「こう」となる。また「こうしよう」「何しよう」などの「しよう」は、京都弁では「こうしょう」「何しょう」というように「しょう」になる。
京都弁には、同じ言葉を重ねて強調する特徴がある。たとえば「この着物、綺麗綺麗やなあ」(この着物、とても綺麗だなあ)、「器用は風が強い強いなあ」(今日は風がとても強いなあ)、「この部屋、広い広いわあ」(この部屋、とても広いなあ)という感じだ。京都弁は本当に特徴がある…と、天を仰いで思うこと。
★関連記事は、京ことば(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)

食い違い。ちぐはぐ。「いつもあの人と話がグイチになってしもてな」「履物がグイチになってるし、きちんと揃えておきなはい」 賭博でサイコロの目の「五」と「一」が出るのを「五一」といったことから。双六(すごろく)のサイコロの目で五をグという。サイコロの目は上の面と下の面を合わせるとすべて七になる。五一では七にならない。五と一は上下になっていないので食い違うの意味になった。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
京都弁(2) (1)はここ(←クリック)

京都弁の特徴のひとつに語尾に「やす」をつけることが多くある。「おいでやす」(いらっしゃいませ)を例に出すまでもなく、「やす」も広く一般的に京都弁を連想させる言葉である。「やす」は敬語であり、「おあがりやす」(お召し上がりください、おあがりください)、「お食べやす」(お召し上がりください)、「お座りやす」(おかけください、お座りになってください)などのように用いる。

「やす」よりも軽い敬語として「はる」という語尾に付ける言葉がある。多くは第三者に誰かの言動を伝えるときに使われ、標準語の「食べる」は「食べはる」、「言う」は「言わはる」、「寝る」は「寝はる」、「起きる」は「起きはる」などと用いる。具体的な例文としては、「お客様が朝食を食べる」の場合、「お客さんが朝食を食べはる」となる。現在進行形では、「食べてはる」のように「はる」の前に「て」を入れて「言うてはる」「寝てはる」「起きてはる」となり、過去の言動を伝える場合は、「食べはった」のように「はる」を「はった」にする。京都では身内の言動を言い表すときにも「はる」や「はった」を日常的に使用しており、他人と距離を置くという京都人の風潮が家族間にもあるということがよくわかる。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
これもよく使われる「へん」と「ひん」であるが、これは共通語の「ない」に該当する言葉である。「歩かない」は「歩かへん」、「流れない」は「流れへん」、「投げない」は「投げへん」などとなる。ただ、「起きない」のように、「へん」とするべき部分の前につく音が「い」の段の場合は、「へん」ではなく「ひん」とする。なので「起きない」は「起きひん」となる。また、「しない」「寝ない」など「へん」とすべき前の音が一音しかない場合は、前の一音を引き伸ばして言う。なので「しない」は「しーひん」、「寝ない」は「ねーへん」となる。
「してこよう」「聞いてこよう」などの共通語の「こよう」は、京都弁では「してこう」「聞いてこう」というように「こう」となる。また「こうしよう」「何しよう」などの「しよう」は、京都弁では「こうしょう」「何しょう」というように「しょう」になる。
京都弁には、同じ言葉を重ねて強調する特徴がある。たとえば「この着物、綺麗綺麗やなあ」(この着物、とても綺麗だなあ)、「器用は風が強い強いなあ」(今日は風がとても強いなあ)、「この部屋、広い広いわあ」(この部屋、とても広いなあ)という感じだ。京都弁は本当に特徴がある…と、天を仰いで思うこと。
★関連記事は、京ことば(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)

