rrbのブログ - 2010/01/13のエントリ
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天を仰いで思うこと あとげつ 2010/01/13 12:00 am
あとげつ
先月。「アトゲツ買わはったネクタイ、ようお似合いどすな」 後月は過ぎ去った月。「アトゲツの家賃まだもろてしまへん」 『広辞苑』によると、狂言「地蔵舞」で「あとの宿でやどを取らうものを」のアトは時間的に前のこと。時間的な後のアトもある。祇園でアトヒクと芸妓がいえば、次のお座敷の約束があり、後がつかえていること。「えらいすんまへんけど、アトヒイテますので」 アトキクとも言う。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
平安京博物館

京の魅力は社寺にとどまらない。伝統産業や芸能、山紫水明と形容される自然を加えても足りない。祭りや暮らしの中に息づく精神文化ともう一つ、目に見えない遺跡がある。それは、京都市の中心部は平安京跡と重なっているということだ。1200年前の都が地下に眠っているということになる。

しかし、発掘調査等で見つかった遺構が、往時の姿をほうふつさせる一方で、成果が十分に活用されているとは言い難いのではないだろうか。と、思っていたら、昨年の12月に『市考古資料館30周年記念−考古遺産を未来に生かす−講演会』があったと聞いた。その基調講演では、「遺跡の保存と放置は別、活用することが大切」と強調され、続く座談会では、建物復元や平安京の復元模型制作時のエピソードなどが披露されたという。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
その中で、膨大な発掘調査の成果を生かすため「平安京ミュージアム」をつくったらどうかと提案する場面もあり、過去を知り、現在、そして京都の未来を見極めるためにもいいこと、とされた。箱モノをつくるのではなく既存施設を利用する手もあるし、展示方法にひと工夫するなど具体的な話も出て、会場を沸かせたということだ。重層的な京の魅力を伝える平安京博物館構想、よく考えてみたら、これまでなかったことの方が、不思議ではないか…と、天を仰いで思うこと。

先月。「アトゲツ買わはったネクタイ、ようお似合いどすな」 後月は過ぎ去った月。「アトゲツの家賃まだもろてしまへん」 『広辞苑』によると、狂言「地蔵舞」で「あとの宿でやどを取らうものを」のアトは時間的に前のこと。時間的な後のアトもある。祇園でアトヒクと芸妓がいえば、次のお座敷の約束があり、後がつかえていること。「えらいすんまへんけど、アトヒイテますので」 アトキクとも言う。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
平安京博物館

京の魅力は社寺にとどまらない。伝統産業や芸能、山紫水明と形容される自然を加えても足りない。祭りや暮らしの中に息づく精神文化ともう一つ、目に見えない遺跡がある。それは、京都市の中心部は平安京跡と重なっているということだ。1200年前の都が地下に眠っているということになる。

しかし、発掘調査等で見つかった遺構が、往時の姿をほうふつさせる一方で、成果が十分に活用されているとは言い難いのではないだろうか。と、思っていたら、昨年の12月に『市考古資料館30周年記念−考古遺産を未来に生かす−講演会』があったと聞いた。その基調講演では、「遺跡の保存と放置は別、活用することが大切」と強調され、続く座談会では、建物復元や平安京の復元模型制作時のエピソードなどが披露されたという。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
その中で、膨大な発掘調査の成果を生かすため「平安京ミュージアム」をつくったらどうかと提案する場面もあり、過去を知り、現在、そして京都の未来を見極めるためにもいいこと、とされた。箱モノをつくるのではなく既存施設を利用する手もあるし、展示方法にひと工夫するなど具体的な話も出て、会場を沸かせたということだ。重層的な京の魅力を伝える平安京博物館構想、よく考えてみたら、これまでなかったことの方が、不思議ではないか…と、天を仰いで思うこと。

