rrbのブログ - 2008/01/09のエントリ
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今京都 月下氷人 2008/01/09 12:05 am
げっかひょうじん…男女の縁を取り持つ人。仲人。媒酌人。もとは縁結びの神。
◇ちょっと予備知識 → 「月下老人」と「氷上人」の2語を合わせてできたことば。
ともに中国の縁結びにまつわる故事から。
類義語に月下老人(げっかろうじん)・赤縄繋足(せきじょうけいそく)がある。
誓文払い vol.2(最終回) vol.1はここ(←クリック)
この「セーモンバライ」もしだいに専用に仕入れた廉価品を売るようになり、期間もだんだん延びて、商売の一種のようになってしまう。このあたりは、まさに「バーゲンセール」と運命をひとつにする。かつての華やかなりしバーゲンブームは、流通界でも既に過去の伝説となってしまっている。

「誓文払い」でたいへん興味深いのは、昔の商人は「商売というものの本質に、あるいは利を得るということそのものに罪の意識を自覚していた」という事実だ。
だからこそ一年に一回は罪ほろぼしの大安売りをして、日ごろの利得をお客様に還元するということを実践していた。そこに商人としての戒めや、商道徳という名の精神が生きていた。

しかし「セーモンバライ」が「売らんかな」の催しになり下がったように、現代の私たちは商売やビジネスに罪を感じるような初心(うぶ)な気持ちをすっかり忘れてしまっている。

賞味期限を偽ったり、使用肉を偽ったり…こういう会社の人々に「誓文払いはおすみですか?」といいたくなる。

現代でも心ある実業家は、もともとの「誓文払い」につながる精神を大切にしており、京の老舗では、江戸時代の家訓も立派に今もなお生きているという。
しかし、昨今の数ある企業や企業人のていたらくも現実である。

さて、八坂神社の境外末社(けいがいまつしゃ)の冠者殿社(かんじゃでんしゃ)であるが、四条通寺町東入ルにひっそりとたたずんでいる。八坂神社の冠者殿社というより、祇園祭のお神輿が入る御旅所といったほうが京都の人には通じるかもしれない。

祇園祭のあいだ、舞妓さんたちが無言詣りをする東西ふたつのお社に並んで、いちばんに西端にひっそりとある。前に立つ駒札が「誓文払い」の由来をしっかりと告げている。

現在は新暦10月20日に冠者殿社祭を行っているそうだ。四条通の商店街ではポスターを作り、福引なども用意し、「誓文払い」の伝統をとどめているという。「誓文払い」と「バーゲン」のちょっとしたお話…今京都。
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この「セーモンバライ」もしだいに専用に仕入れた廉価品を売るようになり、期間もだんだん延びて、商売の一種のようになってしまう。このあたりは、まさに「バーゲンセール」と運命をひとつにする。かつての華やかなりしバーゲンブームは、流通界でも既に過去の伝説となってしまっている。

「誓文払い」でたいへん興味深いのは、昔の商人は「商売というものの本質に、あるいは利を得るということそのものに罪の意識を自覚していた」という事実だ。
だからこそ一年に一回は罪ほろぼしの大安売りをして、日ごろの利得をお客様に還元するということを実践していた。そこに商人としての戒めや、商道徳という名の精神が生きていた。

しかし「セーモンバライ」が「売らんかな」の催しになり下がったように、現代の私たちは商売やビジネスに罪を感じるような初心(うぶ)な気持ちをすっかり忘れてしまっている。

賞味期限を偽ったり、使用肉を偽ったり…こういう会社の人々に「誓文払いはおすみですか?」といいたくなる。

現代でも心ある実業家は、もともとの「誓文払い」につながる精神を大切にしており、京の老舗では、江戸時代の家訓も立派に今もなお生きているという。
しかし、昨今の数ある企業や企業人のていたらくも現実である。

さて、八坂神社の境外末社(けいがいまつしゃ)の冠者殿社(かんじゃでんしゃ)であるが、四条通寺町東入ルにひっそりとたたずんでいる。八坂神社の冠者殿社というより、祇園祭のお神輿が入る御旅所といったほうが京都の人には通じるかもしれない。

祇園祭のあいだ、舞妓さんたちが無言詣りをする東西ふたつのお社に並んで、いちばんに西端にひっそりとある。前に立つ駒札が「誓文払い」の由来をしっかりと告げている。

現在は新暦10月20日に冠者殿社祭を行っているそうだ。四条通の商店街ではポスターを作り、福引なども用意し、「誓文払い」の伝統をとどめているという。「誓文払い」と「バーゲン」のちょっとしたお話…今京都。
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