rrbのブログ - 2009/12/25のエントリ
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もらいずて2009/12/25 12:00 am
もらいずて
贈り物をもらって返礼しないこと。「いつも結構なもんいただきまして、モライズテで、すんまへん」「貰い」に「捨て」をつけた。モライズテは「貰いっ放し」ということ。客が手土産を持参し、「しょうもない物どすけど、どうぞお納めやしとくりゃす」というと「それはそれは、そんなら辞儀なしに頂戴します」とあいさつする。ジギナシニは「遠慮なしに」という意味。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
クリスマス
今日はクリスマス。「クリスマスの思い出は…」と考えると、すんなりと出てくるのはふたつ。

カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
ひとつは、イヴの話。数年前のことだけど、仕事をしていたら、メールが届いた。「誰だろう…」と思って開いて見ると、仕事絡みで出会った「Y」さんから。仕事絡みといっても、それは最初だけであり、仕事を超えての付き合いというか、「友だち」になっていた。そのメールのやりとりは、
「何してる?」
「んっ!? 仕事してるで」
「おんなじ。で、今、夜食にカレー食べてる。イヴの夜だというのに…」
「そっかぁ、今夜はイヴやなぁ。イヴの夜にお互い仕事か。でも、そっちはカレー食べてるんや。こっちはまだなんも食べてへん」
「そりゃ、また、悲しい話やな。カレーを食べれてるだけでも幸せということか…な」
「そやで、まだマシやん。お腹すいてきたわ」
「ところで、できた?」
「ん〜…もうちょい。日付変更線までには終わって帰りたい。明日のこともあるし…」
「そやなぁ、明日もあるもんな。こっちも日付変更線手前で終わることにする」
「そうしぃ、後は、明日の話や」
という内容だったように記憶している。イヴの夜、特にこれっといった予定がなくても、お互い仕事ということで感情を分かち合ったひと時だった。翌日の25日は仕事の打合せで「Y」さんと会い、昨夜のメールの話で盛り上がった。その翌年のイヴの夜に、また「Y」さんからメールが届いた。「今年も仕事。けど、カレーは食べてない」というものだった。こんな何気ないやりとりが心地よいイヴの夜の思い出。ちょっと侘しい気もするが、楽しいひと時だった。

カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
もうひとつは、随分前のクリスマス当日の話。どうしても「ホワイト・クリスマス」にしたくて、仕事を切り上げたのが21時。それから、車を北に走らす。といっても時間制限がある。24時を回ってはクリスマスじゃなくなる。後、3時間。京都の北部までは時間的には無理。で、滋賀県の方が期待できるという判断をした。湖岸沿いに北へ。長浜を通り過ぎた頃にチラチラと雪らしきものが。もう少しだ…と希望が膨らむ。しばらく走ると路面が白くなってきた。周りの景色も白くなってきた。時間的にここらへんが限界と車を停めて、新しく積もった雪を探し、顔を押し付ける。デスマスクの完成だ。「やったぁ〜」と時計を見たら、23時58分。なんとか、ホワイト・クリスマスの完成だ。満足気に京都に帰る。その途中で、「一体、何をしとるんやろ…」と我に返る。空しいというか、バカバカしいというか、なんともいえない気持ちで帰りつく。あくる日、職場でその話をしたら、「・・・」という反応だったが、「こんな時間の過ごし方も楽しい」と何故か満足している自分がいた。

カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
今日はクリスマス。メリークリスマス。よいクリスマスを!…ということで、今回のお話はおしまい。どうも、おやかまっさんどした。

贈り物をもらって返礼しないこと。「いつも結構なもんいただきまして、モライズテで、すんまへん」「貰い」に「捨て」をつけた。モライズテは「貰いっ放し」ということ。客が手土産を持参し、「しょうもない物どすけど、どうぞお納めやしとくりゃす」というと「それはそれは、そんなら辞儀なしに頂戴します」とあいさつする。ジギナシニは「遠慮なしに」という意味。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
クリスマス
今日はクリスマス。「クリスマスの思い出は…」と考えると、すんなりと出てくるのはふたつ。

カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
ひとつは、イヴの話。数年前のことだけど、仕事をしていたら、メールが届いた。「誰だろう…」と思って開いて見ると、仕事絡みで出会った「Y」さんから。仕事絡みといっても、それは最初だけであり、仕事を超えての付き合いというか、「友だち」になっていた。そのメールのやりとりは、
「何してる?」
「んっ!? 仕事してるで」
「おんなじ。で、今、夜食にカレー食べてる。イヴの夜だというのに…」
「そっかぁ、今夜はイヴやなぁ。イヴの夜にお互い仕事か。でも、そっちはカレー食べてるんや。こっちはまだなんも食べてへん」
「そりゃ、また、悲しい話やな。カレーを食べれてるだけでも幸せということか…な」
「そやで、まだマシやん。お腹すいてきたわ」
「ところで、できた?」
「ん〜…もうちょい。日付変更線までには終わって帰りたい。明日のこともあるし…」
「そやなぁ、明日もあるもんな。こっちも日付変更線手前で終わることにする」
「そうしぃ、後は、明日の話や」
という内容だったように記憶している。イヴの夜、特にこれっといった予定がなくても、お互い仕事ということで感情を分かち合ったひと時だった。翌日の25日は仕事の打合せで「Y」さんと会い、昨夜のメールの話で盛り上がった。その翌年のイヴの夜に、また「Y」さんからメールが届いた。「今年も仕事。けど、カレーは食べてない」というものだった。こんな何気ないやりとりが心地よいイヴの夜の思い出。ちょっと侘しい気もするが、楽しいひと時だった。

カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
もうひとつは、随分前のクリスマス当日の話。どうしても「ホワイト・クリスマス」にしたくて、仕事を切り上げたのが21時。それから、車を北に走らす。といっても時間制限がある。24時を回ってはクリスマスじゃなくなる。後、3時間。京都の北部までは時間的には無理。で、滋賀県の方が期待できるという判断をした。湖岸沿いに北へ。長浜を通り過ぎた頃にチラチラと雪らしきものが。もう少しだ…と希望が膨らむ。しばらく走ると路面が白くなってきた。周りの景色も白くなってきた。時間的にここらへんが限界と車を停めて、新しく積もった雪を探し、顔を押し付ける。デスマスクの完成だ。「やったぁ〜」と時計を見たら、23時58分。なんとか、ホワイト・クリスマスの完成だ。満足気に京都に帰る。その途中で、「一体、何をしとるんやろ…」と我に返る。空しいというか、バカバカしいというか、なんともいえない気持ちで帰りつく。あくる日、職場でその話をしたら、「・・・」という反応だったが、「こんな時間の過ごし方も楽しい」と何故か満足している自分がいた。

カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
今日はクリスマス。メリークリスマス。よいクリスマスを!…ということで、今回のお話はおしまい。どうも、おやかまっさんどした。


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