rrbのブログ - 2016/01/25のエントリ
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◆◆なう 大和言葉(やまとことば) 2016/01/25 12:00 am
夢はいまもめぐりて 忘れがたきふるさと ♪
唱歌「ふるさと」は、日本人の心に染みる。その理由のひとつとして、歌詞のすべてが大和言葉であることが指摘されている。大和言葉とは、太古の昔に創り出された日本固有の言葉であり、あるいは、その伝統の上に生まれた言葉である。「山」「川」「夢」「ふるさと」、すべて大和言葉である。
日本語の単語は、漢語と外来語と大和言葉の3種類がある。漢語は中国から取り入れられた言葉で「山地」「河川」などである。漢字の読みで言えば、音読みで発音されるのが漢語となり、訓読みとなるのが大和言葉である。外来語は中国以外から来た言葉で、多くはカタカナ表記となっている。
本とか論文などの冒頭に使われている「はじめに」。「はじめに」は大和言葉であり、同じ意味の漢語は「開始」、同じく外来語は「スタート」となる。
大和言葉が日本人の心に染みるのは、日本の風土の中で生まれた言葉だからだ。
たとえば、「地面が盛り上がったところ」は、先祖たちにとって「や」「ま」という2つの音で表すのが一番しっくりきたのだろう。だから「やま」になった。つまり、大和言葉の一音一音が先祖たちの感性の投影である。もうひとつたとえば、「ふるさと」は、同じ意味の漢語は「故郷(こきょう)」である。漢語の「故郷」はその単語をひとつのユニットとして認知し、意味を理解するが、大和言葉の「ふるさと」は、「ふ」「る」「さ」「と」の一音一音が心に響くのである。冒頭の「ふるさと」の歌詞の最後の部分を「故郷(こきょう)」にしてみると、響きの違いがよくわかる。
このように大和言葉には、「心に染みる」特性があるといえる…という神戸なう。

《神戸》
言葉の乱れは生活の乱れ。優雅な言葉づかいができると素敵だね