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今京都 森羅万象 2009/01/10 12:00 am
しんらばんしょう…宇宙に存在するありとあらゆるもの。この世に起こるすべての事柄。
◇ちょっと予備知識 → 「森羅」は森の樹木のように多く並ぶこと。「万象」はあらゆる物事や、いろいろな形。
類義語に一切合切(いっさいがっさい)・有象無象(うぞうむぞう)・
天地万物(てんちばんぶつ)がある。
はてなの茶碗
物の値打ちは不思議なもので、外見はぱっとしないのに、高い値札が付くと、途端にありがたく思えてくる。二束三文の品がふとした弾みで何十倍もの値につり上がる。それほど物の値段とはいい加減なもの…と教えてくれるのが「はてなの茶碗」。清水寺を舞台に始まる古典落語だ。

江戸時代、目利きで有名な茶金さんという道具屋がいた。ある日、名水で知られる音羽の滝近くの茶店に腰を下ろし、飲み終わった茶碗をのぞき込んだり、裏返したり。「はてな」と一言つぶやき立ち去った。これを見ていた油屋さん。掘り出し物に違いないと二両で茶店から買い取る。すぐに茶金の店に行き、値付けを頼むが、「どこからか水が漏るので首をかしげただけ」。文無しになって落胆する油屋に同情し、茶金は三両で買ってやる。

ところが、茶金がこの話を退屈していた公家にすると、「面白き茶碗」として「清水の音羽の滝のおとしてや 茶碗もひびにもりの下露」と一首したためた。噂が噂を呼び、ついに時の帝(みかど)までが「波天奈」と箱書きをする…。茶店から御所にまで話がどんどん膨らむ、京都ならではのネタ。面白さに加え、大阪と京の商人の気質の違い、旦那の品格も求められると京都在住の落語家桂米二さんはいう。師匠の米朝さんの得意ネタとしても有名だ。

音羽の滝のそばで茶店を営む男性は「架空の話なのに、京都だったらありえそうだと思わせる。たまに落語家の方も話を聞きにくる」と話し、近くの産寧坂に面した老舗茶器店では、噺(はなし)に登場する歌や「はてな」と書いた茶碗を作り、静かな人気商品になっているというから驚きだ。

さて、えらい箔が付いた茶碗は大阪の豪商が千両で買い上げ、油屋は五百両を得る。後日、店前での大騒ぎに茶金が出てくると、油屋は
「今度は十万八千両の金儲けや」
「なんやて?」
「大きな水がめの漏るのん、持ってきた」
権威主義を揶揄しながら、欲にかられる庶民も皮肉る。目が曇り、物の値打ちを見極める難しさは昔も今も変わらないということか。

「はてなの茶碗」の原話は、「東海道中膝栗毛」を書いた十返舎一九の滑稽本とみられ、いつのころか上方落語に仕立てられた。「茶金」こと「茶道具屋の金兵衛」の店は、室町通の一つ西側の衣棚通とされる。法衣店のほかに茶道具屋も多かったようだが、今は往時の面影はない…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。

◇ちょっと予備知識 → 「森羅」は森の樹木のように多く並ぶこと。「万象」はあらゆる物事や、いろいろな形。
類義語に一切合切(いっさいがっさい)・有象無象(うぞうむぞう)・
天地万物(てんちばんぶつ)がある。
はてなの茶碗
物の値打ちは不思議なもので、外見はぱっとしないのに、高い値札が付くと、途端にありがたく思えてくる。二束三文の品がふとした弾みで何十倍もの値につり上がる。それほど物の値段とはいい加減なもの…と教えてくれるのが「はてなの茶碗」。清水寺を舞台に始まる古典落語だ。

江戸時代、目利きで有名な茶金さんという道具屋がいた。ある日、名水で知られる音羽の滝近くの茶店に腰を下ろし、飲み終わった茶碗をのぞき込んだり、裏返したり。「はてな」と一言つぶやき立ち去った。これを見ていた油屋さん。掘り出し物に違いないと二両で茶店から買い取る。すぐに茶金の店に行き、値付けを頼むが、「どこからか水が漏るので首をかしげただけ」。文無しになって落胆する油屋に同情し、茶金は三両で買ってやる。

ところが、茶金がこの話を退屈していた公家にすると、「面白き茶碗」として「清水の音羽の滝のおとしてや 茶碗もひびにもりの下露」と一首したためた。噂が噂を呼び、ついに時の帝(みかど)までが「波天奈」と箱書きをする…。茶店から御所にまで話がどんどん膨らむ、京都ならではのネタ。面白さに加え、大阪と京の商人の気質の違い、旦那の品格も求められると京都在住の落語家桂米二さんはいう。師匠の米朝さんの得意ネタとしても有名だ。

音羽の滝のそばで茶店を営む男性は「架空の話なのに、京都だったらありえそうだと思わせる。たまに落語家の方も話を聞きにくる」と話し、近くの産寧坂に面した老舗茶器店では、噺(はなし)に登場する歌や「はてな」と書いた茶碗を作り、静かな人気商品になっているというから驚きだ。

さて、えらい箔が付いた茶碗は大阪の豪商が千両で買い上げ、油屋は五百両を得る。後日、店前での大騒ぎに茶金が出てくると、油屋は
「今度は十万八千両の金儲けや」
「なんやて?」
「大きな水がめの漏るのん、持ってきた」
権威主義を揶揄しながら、欲にかられる庶民も皮肉る。目が曇り、物の値打ちを見極める難しさは昔も今も変わらないということか。

「はてなの茶碗」の原話は、「東海道中膝栗毛」を書いた十返舎一九の滑稽本とみられ、いつのころか上方落語に仕立てられた。「茶金」こと「茶道具屋の金兵衛」の店は、室町通の一つ西側の衣棚通とされる。法衣店のほかに茶道具屋も多かったようだが、今は往時の面影はない…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。


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天を仰いで思うこと 辛労辛苦 2009/01/09 12:00 am
しんろうしんく…非常に辛い目に遭うこと。苦労すること。
◇ちょっと予備知識 → 「辛労」「辛苦」は共にとても苦しむこと。「辛労」を「心労」と書くのは誤り。
「辛労辛苦をなめる」などと使う。「辛苦辛労」ともいう。
類義語に艱難辛苦(かんなんしんく)・苦心惨憺(くしんさんたん)・
千辛万苦(せんしんばんく)・粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)がある。
七草粥に思うこと
もう過ぎてしまったけれど、正月7日に春の七草を入れて炊く粥。春の七草とは、芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・はこべ・仏座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)のことで、御形(ごぎょう)はハハコグサ、菘(すずな)はカブ、蘿蔔(すずしろ)はダイコンのこと。
この七草をお粥にして1月7日に食べる七草粥の習慣は、江戸時代に広まったという。七草の種類は時代や土地によって異なり、七草がもっと多くなったり、少ない場合もあったそうだ。

ところで、なぜ七草粥なのか。七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれた。そこで、無病息災を祈って七草粥を食べた。古くはまな板の上で、草をトントン叩いて刻むその回数も決められていたとか。こんな、おまじないのような食べ方も素敵だが、実はこの七草粥、とても理にかなった習慣である。
七草はいわば日本のハーブ、そのハーブを胃腸に負担がかからないお粥で食べようというのだから、正月疲れが出はじめた胃腸の回復にはちょうどよい食べものというわけ。あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理が続いたあとで、とても新鮮な味わいだ。

ちなみに、正月15日に米・粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)・麦・胡麻(ごま)・小豆(あずき)を入れて炊いた粥で、後に小豆粥となった。さらに「秋の七草」のこと。萩(はぎ)・尾花(おばな)・葛(くず)・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)・桔梗(ききょう)のこと。

(神戸 生田神社) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
いつの時代もどんな土地でも、年頭にあたって豊年を祈願し、「今年も家族皆が元気で暮らせますように」と願いながらお粥を食べるその気持ちに差はない…天を仰いで思うこと。

◇ちょっと予備知識 → 「辛労」「辛苦」は共にとても苦しむこと。「辛労」を「心労」と書くのは誤り。
「辛労辛苦をなめる」などと使う。「辛苦辛労」ともいう。
類義語に艱難辛苦(かんなんしんく)・苦心惨憺(くしんさんたん)・
千辛万苦(せんしんばんく)・粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)がある。
七草粥に思うこと
もう過ぎてしまったけれど、正月7日に春の七草を入れて炊く粥。春の七草とは、芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・はこべ・仏座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)のことで、御形(ごぎょう)はハハコグサ、菘(すずな)はカブ、蘿蔔(すずしろ)はダイコンのこと。
この七草をお粥にして1月7日に食べる七草粥の習慣は、江戸時代に広まったという。七草の種類は時代や土地によって異なり、七草がもっと多くなったり、少ない場合もあったそうだ。

ところで、なぜ七草粥なのか。七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれた。そこで、無病息災を祈って七草粥を食べた。古くはまな板の上で、草をトントン叩いて刻むその回数も決められていたとか。こんな、おまじないのような食べ方も素敵だが、実はこの七草粥、とても理にかなった習慣である。
七草はいわば日本のハーブ、そのハーブを胃腸に負担がかからないお粥で食べようというのだから、正月疲れが出はじめた胃腸の回復にはちょうどよい食べものというわけ。あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理が続いたあとで、とても新鮮な味わいだ。

ちなみに、正月15日に米・粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)・麦・胡麻(ごま)・小豆(あずき)を入れて炊いた粥で、後に小豆粥となった。さらに「秋の七草」のこと。萩(はぎ)・尾花(おばな)・葛(くず)・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)・桔梗(ききょう)のこと。

(神戸 生田神社) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
いつの時代もどんな土地でも、年頭にあたって豊年を祈願し、「今年も家族皆が元気で暮らせますように」と願いながらお粥を食べるその気持ちに差はない…天を仰いで思うこと。


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天を仰いで思うこと 人面獣心 2009/01/08 12:00 am
じんめんじゅうしん…冷酷で人の恩や情けを知らない人。義理人情をわきまえない人。
◇ちょっと予備知識 → 顔は人間であっても、心はけだものであるという意。「人面」は「にんめん」とも読む。
類義語に人頭畜鳴(じんとうちくめい)がある。
対義語は鬼面仏心(きめんぶっしん)。
初詣に思うこと
今年は「お正月らしくないお正月だ」という言葉をよく耳にした。では、「お正月らしいお正月」とはどういうことなのか? 色々と考えてみた。
街に出ても「正月らしい飾り」が少ないように思う。世の中は経済悪化で不況の真っ只中。どのお店も飾りつけの経費を削減し、営利優先という考えを打ち出したのか。報道番組で「不況は人間の弱さが招くものである」と報じていた。「世の中不景気だ」と聞くと、確かに買い渋りをしてしまう。買い渋りが発生すると売り手は生産・出荷を抑える。生産・出荷が抑えられると工場などで人材が余る。人材が余ると解雇される。挙句の果て「就職難民」が発生する。まるで三段論法のような構図だ。
しかし、福袋など初売りの場では長蛇の列。その光景を見ていると「本当に不況なの?」と思ってしまう。
長蛇の列は初売りだけではない。初詣においても列ができている。不景気だから…というわけでもなく、新年の恒例行事であるから、老いも若きも寺社仏閣に詣でる。時代は進んでも神殿に向かって厳かに手を合わせ願う。その姿を見ていると、殺伐とした最近の世の中にも暖かい心が残っていると感じる。



(神戸 生田神社) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
2009年も早くも1週間が過ぎた。今年こそは企業倫理の崩壊もなく、血生臭い事件もなく、戦争もなく、本当に平和な地球になって欲しいと…天を仰いで思うこと。

◇ちょっと予備知識 → 顔は人間であっても、心はけだものであるという意。「人面」は「にんめん」とも読む。
類義語に人頭畜鳴(じんとうちくめい)がある。
対義語は鬼面仏心(きめんぶっしん)。
初詣に思うこと
今年は「お正月らしくないお正月だ」という言葉をよく耳にした。では、「お正月らしいお正月」とはどういうことなのか? 色々と考えてみた。
街に出ても「正月らしい飾り」が少ないように思う。世の中は経済悪化で不況の真っ只中。どのお店も飾りつけの経費を削減し、営利優先という考えを打ち出したのか。報道番組で「不況は人間の弱さが招くものである」と報じていた。「世の中不景気だ」と聞くと、確かに買い渋りをしてしまう。買い渋りが発生すると売り手は生産・出荷を抑える。生産・出荷が抑えられると工場などで人材が余る。人材が余ると解雇される。挙句の果て「就職難民」が発生する。まるで三段論法のような構図だ。
しかし、福袋など初売りの場では長蛇の列。その光景を見ていると「本当に不況なの?」と思ってしまう。
長蛇の列は初売りだけではない。初詣においても列ができている。不景気だから…というわけでもなく、新年の恒例行事であるから、老いも若きも寺社仏閣に詣でる。時代は進んでも神殿に向かって厳かに手を合わせ願う。その姿を見ていると、殺伐とした最近の世の中にも暖かい心が残っていると感じる。



(神戸 生田神社) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
2009年も早くも1週間が過ぎた。今年こそは企業倫理の崩壊もなく、血生臭い事件もなく、戦争もなく、本当に平和な地球になって欲しいと…天を仰いで思うこと。


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今京都 心頭滅却 2009/01/07 12:00 am
しんとうめっきゃく…苦難に遭っても、心に浮かぶ雑念を消せば、苦しみを感じないでいられるという教え。無念無想の境地に達すれば火でさえも涼しく感じられるということ。
◇ちょっと予備知識 → 「心頭滅却すれば火もまた涼し」の形で使う。
類義語に無念無想(むねんむそう)がある。
雪月花
「雪月花」は日本の美しいものの代表といわれてきた。四季の自然美の代表的なものとしての冬の雪、秋の月、春の花。四季おりおりの風雅な眺め。そして、京都人が、ことさら、この雪や月や花を好むのには深い理由があるという。
雪は積もり、月は満月となり、花は咲き誇るように、それぞれのものの最盛といわれる時があるが、雪は陽に、月は地球の陰に、花は風によって、その姿をなくしてしまう。雪は解け、月は欠け、花は散ってしまう。しかし、やがて季節がめぐることで、再びその美しい姿が必ず蘇る。
京都人は何度も何度も都を荒らされてきたが、その度ごとに必ず復興してきたその京都の姿と、この雪や月や花を重ね合わせているのだという。雪、月、花に「見る」という一文字を付け加えれば、それぞれ雪見、月見、花見となる。それらは平安の時代から宮中において催された宴であり、儀式である。これらを愛でて詠まれた歌が現在も多く残っている。

(雪)
雪の白さは、混じりけのない純粋で清らかな例えとして賞賛され、またその白さから白髪を連想して、めでたきものと考えられてきた。それに雪は、「五穀の精」ともいわれ、雪が多いことは豊作の前兆とも、また五穀(米・麦・粟・豆・黍)を雪汁にひたせば虫が食わないともいわれてきた。「雪の都」、それはまさに絵にも描き表せないほど美しいものである。

(月)
月は古来より神仏としてあがめられてきた。人々の月への思いは強く、月を中心として世の全てのものが動くと信じられ、そんなところから現代でも使用される暦が生まれた。また、「月の都」という言葉があり、これは都の美しいさまをたとえていった。

(花)
花ほど人々の生活の中に密接にかかわっているものはない。喜びごとにも悲しみごとにも必ず登場する。そして物事を花にたとえることが、また大変多く見られる。「花の都」という言葉があるように、京都はまさに花そのものである。
この三種、これらは全て美しくはかないものばかりであるが、また、いつの日にか必ずや蘇るという再生の象徴でもある。京都人は、一見弱々しく、はかなく見えるかもしれないが、内に秘めた凛とした再生への思いをいつも持ち続けているのではないかという京都の文化のお話…今京都。

◇ちょっと予備知識 → 「心頭滅却すれば火もまた涼し」の形で使う。
類義語に無念無想(むねんむそう)がある。
雪月花
「雪月花」は日本の美しいものの代表といわれてきた。四季の自然美の代表的なものとしての冬の雪、秋の月、春の花。四季おりおりの風雅な眺め。そして、京都人が、ことさら、この雪や月や花を好むのには深い理由があるという。
雪は積もり、月は満月となり、花は咲き誇るように、それぞれのものの最盛といわれる時があるが、雪は陽に、月は地球の陰に、花は風によって、その姿をなくしてしまう。雪は解け、月は欠け、花は散ってしまう。しかし、やがて季節がめぐることで、再びその美しい姿が必ず蘇る。
京都人は何度も何度も都を荒らされてきたが、その度ごとに必ず復興してきたその京都の姿と、この雪や月や花を重ね合わせているのだという。雪、月、花に「見る」という一文字を付け加えれば、それぞれ雪見、月見、花見となる。それらは平安の時代から宮中において催された宴であり、儀式である。これらを愛でて詠まれた歌が現在も多く残っている。

(雪)
雪の白さは、混じりけのない純粋で清らかな例えとして賞賛され、またその白さから白髪を連想して、めでたきものと考えられてきた。それに雪は、「五穀の精」ともいわれ、雪が多いことは豊作の前兆とも、また五穀(米・麦・粟・豆・黍)を雪汁にひたせば虫が食わないともいわれてきた。「雪の都」、それはまさに絵にも描き表せないほど美しいものである。

(月)
月は古来より神仏としてあがめられてきた。人々の月への思いは強く、月を中心として世の全てのものが動くと信じられ、そんなところから現代でも使用される暦が生まれた。また、「月の都」という言葉があり、これは都の美しいさまをたとえていった。

(花)
花ほど人々の生活の中に密接にかかわっているものはない。喜びごとにも悲しみごとにも必ず登場する。そして物事を花にたとえることが、また大変多く見られる。「花の都」という言葉があるように、京都はまさに花そのものである。
この三種、これらは全て美しくはかないものばかりであるが、また、いつの日にか必ずや蘇るという再生の象徴でもある。京都人は、一見弱々しく、はかなく見えるかもしれないが、内に秘めた凛とした再生への思いをいつも持ち続けているのではないかという京都の文化のお話…今京都。


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今京都 震天動地 2009/01/06 12:00 am
しんてんどうち…異変や大事件などが起こって、人々を驚かせること。また、物音や勢いがものすごいこと。
◇ちょっと予備知識 → 天を震わし、地を動かすほどに激しいということから。
類義語に驚天動地(きょうてんどうち)・震地動天(しんちどうてん)・
震天駭地(しんてんがいち)がある。
仕事始め

(カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 40mm F1.4)
世間では昨日が仕事始めのところが多いはず。今日から頑張って社会復帰。うまく復帰できるか心配だね、羅漢さん…今京都。

◇ちょっと予備知識 → 天を震わし、地を動かすほどに激しいということから。
類義語に驚天動地(きょうてんどうち)・震地動天(しんちどうてん)・
震天駭地(しんてんがいち)がある。
仕事始め

(カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 40mm F1.4)
世間では昨日が仕事始めのところが多いはず。今日から頑張って社会復帰。うまく復帰できるか心配だね、羅漢さん…今京都。

