rrbのブログ - 天を仰いで思うことのエントリ
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神無月2010/10/03 12:00 am
神無月
気がつけば10月になっていた。色々な雑多に身を委ねていると時の経過のなんとはやいことか。「神無月」で思い出すのは、井上陽水さんの「神無月にかこまれて」の歌だ。

人恋しと泣けば十三夜
月はおぼろ 淡い色具合
雲は月を隠さぬように やさしく流れ
丸い月には流れる雲が
ちぎれた雲が よくにあう
井上陽水さんは、やはり詩人だと、つくづく思う。歌詞にある「ちぎれた雲」は、言葉では理解できるが、イメージとしては浮かんでこない。「ポッカリ雲」ではなく「ちぎれた雲」なのである。窓の外から雲を見るが「ちぎれた」イメージの雲はない。

風がさわぐ今や冬隣り
逃げるように渡り鳥がゆく
列についてゆけない者に また来る春が
あるかどうかは誰もしらない
ただひたすらの風まかせ
ここでのお気に入りは「今や冬隣り」である。この表現は思いもつかない。もうそこに冬が来ているというイメージだろうが、まだ10月である。11月ならばまだイメージできるかも…と言いたいが、なんのなんの、陰暦で11月は霜月。霜降りの月。陽暦では大体12月上旬から1月上旬に相当する。ということは、10月は11月の隣りだから、冬隣りとなる。「さすが井上陽水」といったところであろうか。「今や冬隣り」という言葉、機会があれば使用させていただこうと考えている。

神無月に僕は囲まれて
口笛吹く それはこだまする
青い夜の空気の中に 生きてるものは
涙も見せず笑いも忘れ
息をひそめて冬を待つ
小さい頃、夜に口笛を吹いている兄に向かって、祖母が「夜に口笛を吹くと蛇が寄ってくる」といっていた。当然、実際に蛇が寄ってくるわけではない。夜に口笛を吹かないようにしつけるための話だ。井上陽水さんの世代なら「しつけ」として教わっているのではないかと考える。もし、「しつけ」で教わっていたなら、それにも関わらず歌詞にいれるという発想が素敵だ。「ダメ」と抑制されたことへの一種の抵抗ともとれるし、澄んだ秋の夜空にこだまする音としては、「石焼きいも〜」より、口笛の音が相応しいと感じる。「石焼きいも〜」は別の意味で誘惑的ではあるのだが…。
それにしても、もともと言葉の探求や言葉遊びは好きだが、先日から井上陽水さんの世界、特に「歌詞」にはまっている…と、天を仰いで思うこと。

気がつけば10月になっていた。色々な雑多に身を委ねていると時の経過のなんとはやいことか。「神無月」で思い出すのは、井上陽水さんの「神無月にかこまれて」の歌だ。

人恋しと泣けば十三夜
月はおぼろ 淡い色具合
雲は月を隠さぬように やさしく流れ
丸い月には流れる雲が
ちぎれた雲が よくにあう
井上陽水さんは、やはり詩人だと、つくづく思う。歌詞にある「ちぎれた雲」は、言葉では理解できるが、イメージとしては浮かんでこない。「ポッカリ雲」ではなく「ちぎれた雲」なのである。窓の外から雲を見るが「ちぎれた」イメージの雲はない。

風がさわぐ今や冬隣り
逃げるように渡り鳥がゆく
列についてゆけない者に また来る春が
あるかどうかは誰もしらない
ただひたすらの風まかせ
ここでのお気に入りは「今や冬隣り」である。この表現は思いもつかない。もうそこに冬が来ているというイメージだろうが、まだ10月である。11月ならばまだイメージできるかも…と言いたいが、なんのなんの、陰暦で11月は霜月。霜降りの月。陽暦では大体12月上旬から1月上旬に相当する。ということは、10月は11月の隣りだから、冬隣りとなる。「さすが井上陽水」といったところであろうか。「今や冬隣り」という言葉、機会があれば使用させていただこうと考えている。

神無月に僕は囲まれて
口笛吹く それはこだまする
青い夜の空気の中に 生きてるものは
涙も見せず笑いも忘れ
息をひそめて冬を待つ
小さい頃、夜に口笛を吹いている兄に向かって、祖母が「夜に口笛を吹くと蛇が寄ってくる」といっていた。当然、実際に蛇が寄ってくるわけではない。夜に口笛を吹かないようにしつけるための話だ。井上陽水さんの世代なら「しつけ」として教わっているのではないかと考える。もし、「しつけ」で教わっていたなら、それにも関わらず歌詞にいれるという発想が素敵だ。「ダメ」と抑制されたことへの一種の抵抗ともとれるし、澄んだ秋の夜空にこだまする音としては、「石焼きいも〜」より、口笛の音が相応しいと感じる。「石焼きいも〜」は別の意味で誘惑的ではあるのだが…。
それにしても、もともと言葉の探求や言葉遊びは好きだが、先日から井上陽水さんの世界、特に「歌詞」にはまっている…と、天を仰いで思うこと。


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