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おやかまっさん てんぽのかわ 2010/02/20 12:00 am

んぽのかわ
当てもなく行うこと。「テンポノカワでやってみよ」 思い切ってやってみるときにいう。江戸時代の初めにテンポと言ったが、18世紀はじめに「の皮」をつけていうようになった。「嘘の皮」「へちまの皮」という類で、口拍子でいう。テンポは「転蓬(てんぽう)」からか。転蓬は風に吹かれて飛ぶ蓬(よもぎ)。定めない生活を送ること、流浪の意味にもなった。「ええままよ、やってしまえ」といった感じ。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)


AERA Mookに「日本神話がわかる」というのがある。1,365円と少々高いが買った。結構おもしろいし、実に興味深い。日本神話の特徴は、最高神は他では類を見ない慈悲深い女神というところであろう。他の神話では、ゼウスをはじめとしてユピテル、ラーなど、例外なく男の神となっており、押しなべて敵を容赦なく滅ぼし、罪を過酷きわまりないやり方で罰している。しかし、日本神話の最高神はアマテラスという処女神なのであり、その慈悲深さは、弟のスサノヲに対する反応に読むことができる。



さらに、殺害を嫌う徹底した優しさや、欧米とは正反対の労働観がある。ギリシヤの神々は「罰」として労働させたが、日本神話では違う。「仕事」とは神に近づく業であるとされているあたりも実におもしろい。AERA Mookの「日本神話がわかる」という本は実に興味深い。さらに「古代史がわかる」も手に入れた。この辺の話もおいおい掻い摘んで掲載していこうかな…ということで、今回のお話はおしまい。どうも、おやかまっさんどした。


 

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おやかまっさん すみくだ 2010/02/15 12:00 am

みくだ
隅っこ。「スミクダで泣いてんとこっちへおいで」 スミクタとも。隅を劣ったところと見て、クタをつけた。クタは「朽ちる」から。初め相手に手のひらを出させておいて、それを突き、不意に「スミクダへ」といって相手の腋の下をくすぐる遊びがあった。「紺屋のお鼠が藍食てスミクダへこーちょこちょ」と唱えた。コチョコチョはくすぐるさまを示す擬態語である。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

本神話の崩壊
日航に続いて、トヨタよ、お前もか…という印象を持つ。プリウス、レクサスのリコール問題が日本の大手企業に影を落としている。


カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

ここ数年、老舗・大手の不祥事が多い。生産地の改ざん問題や、料理の使いまわし、親方日の丸の甘い考え方、安心を売るべく企業が安心を売らない(売れない)。日本は昔から「匠」を大切にしてきた国のはず。何が歯車を狂わしたのか。どんなに栄えても驕ることなく誠実に生きろという一種の教訓としたい…ということで、今回のお話はおしまい。どうも、おやかまっさんどした。


 

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おやかまっさん すける 2010/02/14 12:00 am

ける
手助けする。「頼むわ、この仕事ちょっとスケてんか」「こないにようけ食べられへんし、もうちょっとスケといてんか」のように、分量が多いときに人に一部を食べてもらうときにいう。「助ける」からの転。手伝うの意味のスケルは江戸時代から使用。京都市近郊ではユイ(結い)の風習があり、農作業を互いに手伝う。手伝ってもらった家に行うユイガエシもある。親戚・縁者の共同作業はカタメという。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

レンタインデー
「バレンタインデーにおける男女の心理はどんなものか?」という会話が弾んでいる光景を以前に目撃したのを思い出した。会話に加わっていなかったので、詳細はわからないが、思い出す範囲で記してみる。


地蔵物語(294)

男性はバレンタインデーの前は女性に接しにくいという。「何か下心があるように思われてはかなん」というのが理由だ。女性は本命チョコはともかく、義理チョコの範囲で悩むという。「昨年はあげたが、今年は…」というものもあるし、「妙に勘違いされてはかなん」というのもある。まるで「年賀状」の世界だと思った。年賀状は毎年のように悩む。で、悩んだ結果、いつもの相手にしか出さない。



バレンタインデーがこうも取り上げられるようになったのは、企業戦略による影響が多大である。テレビでも新聞でも雑誌でも、当然、インターネットの世界でも広報されている。自分をしっかりと持たないと、その広報に左右され義理チョコが増え、一種の無限地獄が始まる。男性も女性も自分をしっかりと持ってこの日を乗り切る、それが得策かもしれない…ということで、今回のお話はおしまい。どうも、おやかまっさんどした。


 

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おやかまっさん ちょろけん 2010/02/10 12:00 am

ょろけん
正月の門付芸人。「チョロが参じました。大福ちょろちょろ何言うてんねん」と囃す。張り子の大頭に目・鼻・口ひげなどを書き入れたのを頭から胴まですっぽりと被り、頭上に黒塗りの大笠を載せ、両手に割り竹を持つ者を先頭に、怪異な面相を描いた袋様のもので顔を隠した者たちが、ササラを鳴らしでんでん太鼓を叩いて物乞いをした。その格好から正月の注連飾りをチョロケンという。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

方巻



西南西の方向を向いて、願い事を思い浮かべながら、一言もしゃべらず、モクモクと巻き寿司を食べる。関西では、だいたいの家庭で、節分の夜に見られる光景である。今年も、疑問に思いながら、モグモグと食べた。この恵方巻(えほうまき)は、節分に食べると縁起が良いとされる巻き寿司、またはそれを食べる近畿地方を中心とした風習であり、「丸かぶり寿司」や「恵方寿司」とも呼ばれる。節分の夜にその年の恵方に向かって目を閉じて一言も喋らず、願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かじり(丸かぶり)するのが習わしであり、恵方巻ブームのきっかけは関係業界の販売促進であると言われている。商売繁盛や無病息災を願って七福神に因み、かんぴょう、キュウリ、シイタケ、だし巻、うなぎ、でんぶ等、7種類の具を入れることで福を食べるという意味があるとする説もある。恵方巻の起源はいくつもの説があり定かではない。



ひとつには、江戸時代末期から明治時代初期にかけて、大阪の商人による商売繁盛の祈願事として始まったという説がある。節分の日は暦の上で春を迎える立春の前日にあたるので、一年の災いを払うための厄落とし、年中行事として行われた。
また、豊臣秀吉の家臣・堀尾吉晴が、偶々節分の前日に巻き寿司のような物を食べて出陣し、戦いに大勝利を収めたという故事を元にしているという説もある。その他にも恵方巻の発祥地の候補には、和歌山県(旧紀伊国)、滋賀県(旧近江国)等があるが、いずれも不確かである。
以後、恵方巻の習慣は、昭和初期の大阪の商人の間で行われていたようで、節分の「丸かぶりずし」の広告チラシも作成された。しかし、「一気に丸かぶりしなければいけない」ということは、海苔の販促として恵方巻を売り出した「元祖たこ昌」の代表取締役である、山路昌彦の作り話とも言われる。戦後に一旦廃れたが、1973年から大阪海苔問屋協同組合が作製したポスターを寿司屋が共同で店頭に貼り出し、海苔を使用する巻き寿司販促キャンペーンとして広められた。翌1974年には大阪市で海苔店経営者らがオイルショック後の海苔の需要拡大を狙いとして節分のイベントで海苔巻きの早食い競争をはじめたこと、1977年に大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行った海苔の販売促進行事などが契機となって、復活することとなった、ということだ。



いずれにしても定かな説がないこの「恵方巻」。確実にいえることは、「縁起物」に弱いのが日本国民、特に関西人であろう、ということか。
はじめは「願い事を」という意識はあったが、いつの間にか「この習いの根源は」などと考えながら食べてしまっていた。と、いうことは、今年も願い事はしていないことになるので、当然、聞いてもらえないということだ…という事で、今回のお話はおしまい。どうも、おやかまっさんどした。


 

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おやかまっさん へぎ 2010/02/07 12:00 am


杉や檜の材を薄く剥いで作った折り箱。寿司や煮物などを入れる。「折」と書く。ヘギイタの略。室町時代から使用。薄く板を削り取るヘグに基づく。「ヘギにご馳走入れて持って行こか」 現在は紙製の折り箱が多くなった。意気地なしをヘゲタレというが、ヘゲは「折れる」ことである。「そんなヘゲタレでは合格でけへんぞ」 タレはタレルから。嘲りの意味の接尾語である。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

蔵物語(293)と羅漢



なんだかんだと言って、気がつけば2月も一週間が過ぎる。毎日更新は無理と思いながらも、なんとか続いている。ひとえに、このブログのシステムのおかげだ。このブログは、タイマー予約ができる。実際の投稿と現れる月日にズレをもたすことができる。つまり、この記事は○月○日の○時にアップと指定しておけば、その時がくれば、自動的に更新しアップしてくれる。



毎日更新していても、事前に全てセットされているのだと、種明かしをしてしまうと、どこか興ざめな感じがする。仕事をしながら毎日更新は、こういう手法でも使わない限りとうてい無理だと思う。事前に仕込んでいる投稿記事もそろそろ底をつきそうだ。



休みの日は休みの日として確保しなければ、ブログのネタどころが、こちらの体力が先に底をついてしまう。ブログを少し休止するのもありかと真剣に検討している…ということで、今回のお話はおしまい。どうも、おやかまっさんどした。


 

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