rrbのブログ - 今京都のエントリ
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今京都 針供養 2011/12/08 12:00 am
針供養
二枚重ねの高さ20cmの大こんにゃくに五色の糸を通した長さ30cmの針を刺して、一年間の針への感謝と裁縫技術の上達を祈る嵐山法輪寺の針供養。針を休ませるために、やわらかいこんにゃくに刺すそうだ。
法輪寺は古くから織物や裁縫技術の向上を願う人が詣でたといい、清和天皇(在位858〜76)によって、折れたり、使えなくなった廃ハリを納める堂が建てられ、針供養がはじまったと伝わる。法輪寺本堂前には針供養箱が置かれ、参拝者が廃針を奉納し、手をあわせている。
左京区の針神社でも同様の針供養がいとなまれる。

裁縫なんてトントしなくなった。正しくは「しなくなった」ではない。する機会がない。祖母は縁側で毎日のように針仕事をしていた記憶がある。あれは自分の着物をなおしていたのか、他人のをなおしていたのか、定かではない。裁縫、できるかなぁ…という『きょうの京都』の今京都。

二枚重ねの高さ20cmの大こんにゃくに五色の糸を通した長さ30cmの針を刺して、一年間の針への感謝と裁縫技術の上達を祈る嵐山法輪寺の針供養。針を休ませるために、やわらかいこんにゃくに刺すそうだ。
法輪寺は古くから織物や裁縫技術の向上を願う人が詣でたといい、清和天皇(在位858〜76)によって、折れたり、使えなくなった廃ハリを納める堂が建てられ、針供養がはじまったと伝わる。法輪寺本堂前には針供養箱が置かれ、参拝者が廃針を奉納し、手をあわせている。
左京区の針神社でも同様の針供養がいとなまれる。

裁縫なんてトントしなくなった。正しくは「しなくなった」ではない。する機会がない。祖母は縁側で毎日のように針仕事をしていた記憶がある。あれは自分の着物をなおしていたのか、他人のをなおしていたのか、定かではない。裁縫、できるかなぁ…という『きょうの京都』の今京都。


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今京都 大根だき 2011/12/07 12:00 am
大根だき
直径1mもの大鍋に油揚げとともにたかれた大根が、おいしそうな匂いを漂わせている。京都の人はこれを「大根とお揚げさんの煮(た)いたん」といって家庭のおばんざいとしても定番だ。12月の寒風にさらされる境内で、あつあつの大根をほおばると、やさしい味にほっとしてくる。なおかつこの大根には無病息災、中風除けのご利益がある。
大根だきし750年ほど前の鎌倉時代前期、千本釈迦堂(大報恩寺)の住持慈禅が、釈迦が悟りをひらいたとされる12月8火の成道会の法要で、丸大根に「ハク」という釈迦の名前をあらわす梵寺を一字書いて、その大根を参拝者にふるまったのがはじまりといい、江戸時代中期に行事として定着したという。
たかれる丸大根は聖護院一帯でつくられていたため聖護院大根とよばれるものが使われていたが、最近は淀でとれる同種の淀大根がふるまわれるそうだ。
梵字が書かれた大根は祈祷ののちに輪切りにされて大鍋でたかれる。授与がはじまる午前9時には多くの参拝者が門前に並んで順番を待っている。この大根だきか翌日もおこなわれ、2日間で大根約5000本、15000食が授与される。

大根は「だいこん」とも「だいこ」とも呼ばれる。「大根足」「大根役者」の場合は「だいこん」だ…という『きょうの京都』の今京都。

直径1mもの大鍋に油揚げとともにたかれた大根が、おいしそうな匂いを漂わせている。京都の人はこれを「大根とお揚げさんの煮(た)いたん」といって家庭のおばんざいとしても定番だ。12月の寒風にさらされる境内で、あつあつの大根をほおばると、やさしい味にほっとしてくる。なおかつこの大根には無病息災、中風除けのご利益がある。
大根だきし750年ほど前の鎌倉時代前期、千本釈迦堂(大報恩寺)の住持慈禅が、釈迦が悟りをひらいたとされる12月8火の成道会の法要で、丸大根に「ハク」という釈迦の名前をあらわす梵寺を一字書いて、その大根を参拝者にふるまったのがはじまりといい、江戸時代中期に行事として定着したという。
たかれる丸大根は聖護院一帯でつくられていたため聖護院大根とよばれるものが使われていたが、最近は淀でとれる同種の淀大根がふるまわれるそうだ。
梵字が書かれた大根は祈祷ののちに輪切りにされて大鍋でたかれる。授与がはじまる午前9時には多くの参拝者が門前に並んで順番を待っている。この大根だきか翌日もおこなわれ、2日間で大根約5000本、15000食が授与される。

大根は「だいこん」とも「だいこ」とも呼ばれる。「大根足」「大根役者」の場合は「だいこん」だ…という『きょうの京都』の今京都。


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今京都 花灯路 2011/12/06 12:00 am
花灯路
京焼、清水焼、北山杉などでつくられた露地行灯が小径をやさしく照らし出す。
嵐山の中の島公園から渡月橋まで、天龍寺の周辺、また竹林の小径から大覚寺までの約5kmを露地灯約2600基の露地行灯が足元を照らすとともに、途中、各いけばな流派家元による作品も飾られる。
渡月橋一帯はライトアップされ、また大覚寺、ニ尊院、常寂光寺、宝厳院、大河内山荘などの夜間特別拝観や、会場の数ヵ所でミニコンサートなども開かれる。
これが冬の嵐山の新名所となった嵐山花灯路(あらしやまはなとうろ)である。

滅多なことでは風邪を引かないが、鼻の奥が気持ち悪い。ちょっとヤバイ予感がする今日の風邪模様かも…という『きょうの京都』の今京都。

京焼、清水焼、北山杉などでつくられた露地行灯が小径をやさしく照らし出す。
嵐山の中の島公園から渡月橋まで、天龍寺の周辺、また竹林の小径から大覚寺までの約5kmを露地灯約2600基の露地行灯が足元を照らすとともに、途中、各いけばな流派家元による作品も飾られる。
渡月橋一帯はライトアップされ、また大覚寺、ニ尊院、常寂光寺、宝厳院、大河内山荘などの夜間特別拝観や、会場の数ヵ所でミニコンサートなども開かれる。
これが冬の嵐山の新名所となった嵐山花灯路(あらしやまはなとうろ)である。

滅多なことでは風邪を引かないが、鼻の奥が気持ち悪い。ちょっとヤバイ予感がする今日の風邪模様かも…という『きょうの京都』の今京都。


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今京都 都鳥 2011/12/05 12:00 am
都鳥
晩秋から4月中旬ころまで鴨川で見られる都鳥とはユリカモメのことである。ユリカモメはシベリア以北から暖冬のために日本にくる渡り鳥で、いまでは鴨川の冬の風物詩のようになっているが、じつは鴨川で最初に確認されたのは1974(昭和49)年の1月だという。つまり37年くらいの歴史である。
『伊勢物語』東下りの九段に、角田河(隅田川)で、京では見ない鳥がいたので渡守に名前を問うと「これなむ都鳥」という。「名にしおはばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人は在りやなしやと」、都の名前をもつ鳥よ、私が都にのこしてきた妻は元気だろうか−舟中の人が望郷の念にかられて全員泣いてしまったという一節がある。

詳細はさだかではないが、この都鳥も地球温暖化の影響を受けているという。日常生活では感じない気温の変化であるが、着実に環境を与えてしまっているということだ。もとの地球に戻すことはできないが、これ以上悪くならないようにこころがけたいものだ…という『きょうの京都』の今京都。

晩秋から4月中旬ころまで鴨川で見られる都鳥とはユリカモメのことである。ユリカモメはシベリア以北から暖冬のために日本にくる渡り鳥で、いまでは鴨川の冬の風物詩のようになっているが、じつは鴨川で最初に確認されたのは1974(昭和49)年の1月だという。つまり37年くらいの歴史である。
『伊勢物語』東下りの九段に、角田河(隅田川)で、京では見ない鳥がいたので渡守に名前を問うと「これなむ都鳥」という。「名にしおはばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人は在りやなしやと」、都の名前をもつ鳥よ、私が都にのこしてきた妻は元気だろうか−舟中の人が望郷の念にかられて全員泣いてしまったという一節がある。

詳細はさだかではないが、この都鳥も地球温暖化の影響を受けているという。日常生活では感じない気温の変化であるが、着実に環境を与えてしまっているということだ。もとの地球に戻すことはできないが、これ以上悪くならないようにこころがけたいものだ…という『きょうの京都』の今京都。


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今京都 おろし 2011/12/04 12:00 am
おろし
京都に1000mを超す山はないが、山といえば京都の北西にそびえる約924mの愛宕山(山頂に火除けの神を祀る愛宕神社が鎮座する)、北東にそびえる約848mの比叡山(延暦寺をいただく)が高仰するニ峰だ。
「おろし」とは山上から吹き降りてくる局地的な寒風のことをいう。愛宕おろしは、西高東低の気圧配置により吹く風で、時雨や風花をともなう。比叡おろしは、東西が急斜面となっている比叡山を滑りおりてくる強い北風で数日つづく。どちらも盆地の京の街に冷気を吹き込み、「京の底冷え」をつれてくる。

今年も「底冷え」の季節がやってくる。愛宕おろし・比叡おろしは名は華麗だが、ともに冷たい京をつくりあげる。寒さ対策もいよいよ本格的にしなければ…という『きょうの京都』の今京都。

京都に1000mを超す山はないが、山といえば京都の北西にそびえる約924mの愛宕山(山頂に火除けの神を祀る愛宕神社が鎮座する)、北東にそびえる約848mの比叡山(延暦寺をいただく)が高仰するニ峰だ。
「おろし」とは山上から吹き降りてくる局地的な寒風のことをいう。愛宕おろしは、西高東低の気圧配置により吹く風で、時雨や風花をともなう。比叡おろしは、東西が急斜面となっている比叡山を滑りおりてくる強い北風で数日つづく。どちらも盆地の京の街に冷気を吹き込み、「京の底冷え」をつれてくる。

今年も「底冷え」の季節がやってくる。愛宕おろし・比叡おろしは名は華麗だが、ともに冷たい京をつくりあげる。寒さ対策もいよいよ本格的にしなければ…という『きょうの京都』の今京都。

