rrbのブログ - 天を仰いで思うことのエントリ
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おみや2009/08/21 12:00 am
おみや
「どうぞオミヤ出して、楽にしとくれやす」 足のこと。老人層が使う。足をオミアシと御所ことばで用いるが、オミヤはその省略に基づく。御所では自分の足はスソという。幼児語でアイヤである。御所ことばでオミヤは土産物のこともいう。「おみやげ」の略である。江戸時代の宮廷日記には「奈良のおみや」「江戸おみや」のように記され、『静寛院宮(皇女和宮)御側日記』にも「おみやもの」と見える。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
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天を仰いで思うこと

楽しいはずの修学旅行は、悲しみと寂しさに耐えるだけだった。修学旅行先の東京ディズニーランドで撮った写真には、彼女だけがぽつんと写っている。近畿南部の中学校。いじめは小学校から続いていた。彼女の家庭の経済状態はそれほど悪くないが、親はパチンコにお金をつぎ込み、お風呂は「もったいない」と水を10cmほど張って週1回だけ。髪もくしゃくしゃで、体臭も取れない。「きしょい」「臭い」とのけ者にされる。だが、学校側が家庭訪問するなどして「清潔にしてあげて」と親を説得した事実はない。教師は、学校にあれこれ文句を言う保護者の顔色ばかりうかがっている。旅行を控え、彼女が入る班が決まらなかった。クラブ活動では地区大会で優勝するほどの力がある。担任は部員ばかりの班に無理に入れたが、誰も一緒に写真に納まってくれない。遊園地の乗り物も1人。浅草は担任と歩いた。

「行かんかったらよかった」。いじめられても泣かず、いつもにこにこしていた彼女が旅行の後、保健室で大声で泣いた。それでもクラスの誰も彼女に近づかない。彼女は登校できなくなった。親は今もいじめを意に介せず、事なかれ主義の学校は登校を促すだけ。地域のつながりは薄く、近所に助けてくれる人はいない。彼女が苦しみを打ち明けた学校関係者は「せめてクラスに何人か、かばってくれる正義感の強い子がいれば…」とつぶやいた。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
これは、今年の6月に新聞に掲載されたもの。この記事に心が痛むのは誰しも同じだろう。行き場のない怒りさえ覚える。この記事の背景にある家庭、学校に対して「何かおかしい」と感じる方もいるだろう。件数は多くないが、これも現実なのだ。解決方法は難しいが、社会には、こういう現実もあるということを知らされた記事だ。自分の学校時代を思い返すと、とても楽しいものだった。「いじめ」などは感じたことはない。それが当り前だと思っていたが、この記事を読んで、自分は幸せ者だったのかもしれないと考えるようになった。世の中にはまだまだ不条理なことがあるのだ…と、天を仰いで思うこと。

「どうぞオミヤ出して、楽にしとくれやす」 足のこと。老人層が使う。足をオミアシと御所ことばで用いるが、オミヤはその省略に基づく。御所では自分の足はスソという。幼児語でアイヤである。御所ことばでオミヤは土産物のこともいう。「おみやげ」の略である。江戸時代の宮廷日記には「奈良のおみや」「江戸おみや」のように記され、『静寛院宮(皇女和宮)御側日記』にも「おみやもの」と見える。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
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天を仰いで思うこと

楽しいはずの修学旅行は、悲しみと寂しさに耐えるだけだった。修学旅行先の東京ディズニーランドで撮った写真には、彼女だけがぽつんと写っている。近畿南部の中学校。いじめは小学校から続いていた。彼女の家庭の経済状態はそれほど悪くないが、親はパチンコにお金をつぎ込み、お風呂は「もったいない」と水を10cmほど張って週1回だけ。髪もくしゃくしゃで、体臭も取れない。「きしょい」「臭い」とのけ者にされる。だが、学校側が家庭訪問するなどして「清潔にしてあげて」と親を説得した事実はない。教師は、学校にあれこれ文句を言う保護者の顔色ばかりうかがっている。旅行を控え、彼女が入る班が決まらなかった。クラブ活動では地区大会で優勝するほどの力がある。担任は部員ばかりの班に無理に入れたが、誰も一緒に写真に納まってくれない。遊園地の乗り物も1人。浅草は担任と歩いた。

「行かんかったらよかった」。いじめられても泣かず、いつもにこにこしていた彼女が旅行の後、保健室で大声で泣いた。それでもクラスの誰も彼女に近づかない。彼女は登校できなくなった。親は今もいじめを意に介せず、事なかれ主義の学校は登校を促すだけ。地域のつながりは薄く、近所に助けてくれる人はいない。彼女が苦しみを打ち明けた学校関係者は「せめてクラスに何人か、かばってくれる正義感の強い子がいれば…」とつぶやいた。

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これは、今年の6月に新聞に掲載されたもの。この記事に心が痛むのは誰しも同じだろう。行き場のない怒りさえ覚える。この記事の背景にある家庭、学校に対して「何かおかしい」と感じる方もいるだろう。件数は多くないが、これも現実なのだ。解決方法は難しいが、社会には、こういう現実もあるということを知らされた記事だ。自分の学校時代を思い返すと、とても楽しいものだった。「いじめ」などは感じたことはない。それが当り前だと思っていたが、この記事を読んで、自分は幸せ者だったのかもしれないと考えるようになった。世の中にはまだまだ不条理なことがあるのだ…と、天を仰いで思うこと。


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