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はんちゃらけ2009/08/04 12:00 am

はんちゃらけ
中途半端なこと。「何をやらしてもハンチャラケやな」　半分を残して散らかす意味の「半散らけ」から。あとは放ったらかしということである。ハンチラケ、ハンチャクレとも。チャラケは「散らける」から。ナマジハンジャクは中途半端なの意。「生煮え」のナマと、「半尺(はんじゃく)」との構成。一尺に足りないことから「中途半端」の意味になった。「半(なから)半尺」からとも。ナマハンジャクともいう。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

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鵺池(ぬえいけ)　(旧フォトヴィレッジ　2007年6月24・25日掲載)
ベンチやブランコでのんびりと過ごす夫婦や親子連れ。広々とした約9,000㎡の二条公園の北側に小さな人工の池がある。ここが平安時代、怪物退治の決戦の場。鵺(ぬえ)という怪物を倒したやじりの血が洗われたという伝説が残る「鵺池」だと知る人は少ない。

仁平年間（1151～53年）。当時の近衛天皇は毎夜、午前2時ごろになると御殿の上に暗雲が立ち込め、そこから聞こえる奇妙な鳴き声にうなされていた。心配した公卿たちは弓の名手、源頼政に退治を依頼する。頼政は「武士は反乱者を討つもの。怪物退治とは聞いたことがない」と不満だったが、勅命のため応じた。決戦の夜。東の方から黒雲がわきたつ。頼政は雲の中に怪しい姿を見つけ矢を射た。悲鳴が聞こえ、何かが落ち、駆けつけると、頭はサル、胴はタヌキ、足はトラ、尾はヘビで空を飛ぶ怪物「鵺」だった。

ご近所の方によると、子どものころから話を聞かされ、鵺は姿が見えない不気味な悪者で、それを退治した頼政は英雄だと思っているという。さらに、昔の鵺池は格好の遊び場で、ガマガエルがいたという。以前は、ご近所のおじいさん・おばあさんが子供相手に昔話を語り聞かせたもの。現在では、その語らいがなくなっているから、こういう伝説も「文字にしておかないと後世に残らないのでは」と心配している。

池の北には小さな社があり、怪物の鵺を「大明神」として祭っている。横には石碑が建ち、江戸時代には邸宅があったがその後、監獄、公園に変わったと伝えている。碑は1700年、頼政の遠縁が邸宅を訪れたのを機に碑が建てられ、1936(昭和11)年に地元住民が復元したという。公園は2005(平成17)年3月、京都市が1億6000万円かけて再整備した。住民の意見をもとに「水に親しめ、子どもらに伝説も残したい」と池も造り直したとのこと。ご近所の池を管理している方々は、鵺(ぬえ)をかわいらしくイメージしたキャラクターを知人と作って飾ったり、物語を紹介する紙を観光客らに配るなど、楽しみながら普及に努めているという。さらに「この面白い伝説と池を歴史的な遺物として大事に残していきたい」という。

池は人工になっても怪物退治の一場面に思いをはせる人々の姿は今も昔も変わっていないという。おじいさん・おばあさんによる昔話を子供頃に聞いた覚えがある。さらに、考えてみれば、生活の知恵はおばあちゃんから授かったものが多い。この池も新しく再整備され、昔の面影がないらしいが、お話に聞いた池のイメージを頭の中でめぐらせ、想像の世界を旅し、この伝説を大切にしていこうという考えを持っている今人がいるのは、ありがたいこと…今京都。

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