rrbのブログ - 今京都のエントリ
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欣求浄土2008/10/10 12:00 am
ごんぐじょうど…死後、極楽浄土に往生することを心から願うこと。
◇ちょっと予備知識 → 仏教語。「欣求」は喜んで求めること。「浄土」は極楽浄土のこと。
「厭離穢土(おんりえど)、欣求浄土」と対にして使われることが多い。
類義語に安楽浄土(あんらくじょうど)・厭穢欣浄(おんえごんじょう)がある。
対義語は厭離穢土(おんりえど)。
風邪を引いたみたい。鼻水がズルズル、咳がコンコン。熱はまだない。しかし、身体が気だるい。皆さん、体調管理には十分注意してくださいね!
さざれ石

君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔(こけ)のむすまで
と、「君が代」にもでてくる「さざれ石」。漢字では「細石」と書く。この石がどこに実在するか、などと考えてもみなかった。だから、この石があの「君が代」に出てくる細石ですよ、といわれても戸惑ってしまう。

しかし、いっぽうで「君が代」に歌われた地がもし実在するとしたら、それはやはり京都ではないかとも思う。
確かにそこには「さざれ石」という石碑が建っていた。場所は「千代の古道(ふるみち)」と呼ばれる右京区山越の道の途中である。

千代の古道は、かつて平安貴族が都から広沢の地を経て、嵯峨御所(大覚寺)へ通う道だったそうで、古来多くの歌に詠まれている。その古道の北、通称さざれ石山の中腹西側に六畳敷の巨岩が横たわっている。平安初期、嵯峨天皇が嵯峨御所行幸の際、この地を休息の場所とし、さざれ石と名づけたのだという。山にはほかにも、大小幾多のさざれ石の露頭が見られるというが、今は入山できず、残念ながら確認することができない。

さざれ石は、伝承では成長する石とされている。京のさざれ石(学名チャート=珪質の堆積岩)はごつごつして硬く、獣角状の光沢を含む山石の地石のこと。古来、京の西山、つまり鳴滝から嵯峨、衣笠山一帯の山々は、さざれ石の産地として知られてきたという。また水成岩であるさざれ石は、このあたりがかつて水底であったことを示す岩でもあるそうだ。

「君が代」は『古今集』巻七にある「砂(いさご)長ジテ巖トナル頌(うた)」
わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで(よみ人知らず)
がもとになっている。これは中国に習って嵯峨天皇が朝廷で始めた算画(長寿を祝う宴)での祝い歌で、水中から拾った小石が成長したという中国唐代の逸話をふまえたものだといわれている。

すなわち嵯峨天皇のさざれ石伝説を読み解けば、長寿の祝い歌である「千代に八千代に」をもとに、「千代の古道」の掛詞として「さざれ石」と名づけた、ということになるだろうか。

ちなみに、岐阜県天然記念物のさざれ石(石灰質角礫岩)は、伊吹山の東の麓にあたる岐阜県春日村(現、揖斐川町)にある。また伊勢神宮にも、出雲大社にも、さざれ石は奉納されているそうだ。

しかし、そこまで足を運ばなくても、今回は行かなかったが、嵯峨天皇お好みのさざれ石は、龍安寺石庭の四石、金閣寺の鏡池湖護岸石、天龍寺や妙心寺の庭園景石、また蛇塚古墳にも用いられているという京都の文化のお話…今京都。 ※写真は護王神社に奉納されている岐阜県のさざれ石。


◇ちょっと予備知識 → 仏教語。「欣求」は喜んで求めること。「浄土」は極楽浄土のこと。
「厭離穢土(おんりえど)、欣求浄土」と対にして使われることが多い。
類義語に安楽浄土(あんらくじょうど)・厭穢欣浄(おんえごんじょう)がある。
対義語は厭離穢土(おんりえど)。
風邪を引いたみたい。鼻水がズルズル、咳がコンコン。熱はまだない。しかし、身体が気だるい。皆さん、体調管理には十分注意してくださいね!
さざれ石

君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔(こけ)のむすまで
と、「君が代」にもでてくる「さざれ石」。漢字では「細石」と書く。この石がどこに実在するか、などと考えてもみなかった。だから、この石があの「君が代」に出てくる細石ですよ、といわれても戸惑ってしまう。

しかし、いっぽうで「君が代」に歌われた地がもし実在するとしたら、それはやはり京都ではないかとも思う。
確かにそこには「さざれ石」という石碑が建っていた。場所は「千代の古道(ふるみち)」と呼ばれる右京区山越の道の途中である。

千代の古道は、かつて平安貴族が都から広沢の地を経て、嵯峨御所(大覚寺)へ通う道だったそうで、古来多くの歌に詠まれている。その古道の北、通称さざれ石山の中腹西側に六畳敷の巨岩が横たわっている。平安初期、嵯峨天皇が嵯峨御所行幸の際、この地を休息の場所とし、さざれ石と名づけたのだという。山にはほかにも、大小幾多のさざれ石の露頭が見られるというが、今は入山できず、残念ながら確認することができない。

さざれ石は、伝承では成長する石とされている。京のさざれ石(学名チャート=珪質の堆積岩)はごつごつして硬く、獣角状の光沢を含む山石の地石のこと。古来、京の西山、つまり鳴滝から嵯峨、衣笠山一帯の山々は、さざれ石の産地として知られてきたという。また水成岩であるさざれ石は、このあたりがかつて水底であったことを示す岩でもあるそうだ。

「君が代」は『古今集』巻七にある「砂(いさご)長ジテ巖トナル頌(うた)」
わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで(よみ人知らず)
がもとになっている。これは中国に習って嵯峨天皇が朝廷で始めた算画(長寿を祝う宴)での祝い歌で、水中から拾った小石が成長したという中国唐代の逸話をふまえたものだといわれている。

すなわち嵯峨天皇のさざれ石伝説を読み解けば、長寿の祝い歌である「千代に八千代に」をもとに、「千代の古道」の掛詞として「さざれ石」と名づけた、ということになるだろうか。

ちなみに、岐阜県天然記念物のさざれ石(石灰質角礫岩)は、伊吹山の東の麓にあたる岐阜県春日村(現、揖斐川町)にある。また伊勢神宮にも、出雲大社にも、さざれ石は奉納されているそうだ。

しかし、そこまで足を運ばなくても、今回は行かなかったが、嵯峨天皇お好みのさざれ石は、龍安寺石庭の四石、金閣寺の鏡池湖護岸石、天龍寺や妙心寺の庭園景石、また蛇塚古墳にも用いられているという京都の文化のお話…今京都。 ※写真は護王神社に奉納されている岐阜県のさざれ石。




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