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都鳥

投稿日時 2011-12-5 0:00:00
執筆者 rrb

晩秋から4月中旬ころまで鴨川で見られる都鳥とはユリカモメのことである。ユリカモメはシベリア以北から暖冬のために日本にくる渡り鳥で、いまでは鴨川の冬の風物詩のようになっているが、じつは鴨川で最初に確認されたのは1974(昭和49)年の1月だという。つまり37年くらいの歴史である。
『伊勢物語』東下りの九段に、角田河(隅田川)で、京では見ない鳥がいたので渡守に名前を問うと「これなむ都鳥」という。「名にしおはばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人は在りやなしやと」、都の名前をもつ鳥よ、私が都にのこしてきた妻は元気だろうか−舟中の人が望郷の念にかられて全員泣いてしまったという一節がある。



詳細はさだかではないが、この都鳥も地球温暖化の影響を受けているという。日常生活では感じない気温の変化であるが、着実に環境を与えてしまっているということだ。もとの地球に戻すことはできないが、これ以上悪くならないようにこころがけたいものだ…という『きょうの京都』の今京都。


 




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