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北山時雨

投稿日時 2011-11-9 0:00:00
執筆者 rrb
山時雨
北風が京都盆地の北の峰々にぶつかって、雨を降らせ、そののこりが山を越して、麓にパラパラとおちてくる.冷たい短時間の雨も「北山時雨」という。
薄い雲がビロードの衣のように山にかかり、風に舞うように近づいてくる。いま少し前まで晴れていたのに、と思う間もないほどで、寺の山門や本堂の軒をかりることになる。
そんな情景を平安家人は好んで詠んだし、のちの俳人にも句の題材にした。
「比叡あたご雲の根透けり村時雨」言水
「片しぐれ幾日つづくぞ小町寺」麦水



北山時雨には、他にも「寒さでひもじい」という感情を表わすと聞く。この時期は「雨」の日は陽気があったとしても肌寒いのが京都の特徴かも知れない。先日の雨も建物の中にいるにもかかわらず寒さを感じた。秋は「冬隣」というが言いえて妙だと思う…という『きょうの京都』の今京都。


 




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