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亥子祭

投稿日時 2011-11-1 0:00:00
執筆者 rrb
子祭(いのこさい)
古く中国の民間信仰で、亥の月の亥の日の亥の刻に餅を食べると無病息災で暮らせるといい、平安朝から朝廷で「御亥猪(おんげんちょ)」の儀式としておこなわれ、それが民間に広まった。その餅を「亥子餅」という。農村部では収穫祭の意味があり、亥の月(陰暦10月)亥の日は田の神が去る日として、子どもたちが石に縄を何本も結わえて土を打ってまわる。
御苑の西、烏丸通に面する護王神社では、この日の夕方、神前に胡麻と小豆と栗の三種類の餅を供え、さらに唐櫃(からびつ)におさめ、宮中に献上するため京都御所に提灯行列をもって参向する。帰社後、先の三種をまぜた餅をつき、参詣者らに配る。猪は多産のため、子孫繁栄を願う人も多く詣でる。
護王神社では例祭とならぶ重要な行事とされている。もともと当社は文覚上人が高雄の神護寺を再興するおり、和気清麻呂(わけのきよまろ)を「護王善神」として、寺の守護社を設けたことがはじまりで、1886(明治19)年現在地に、御所を守る神として移った。
護王神社は狛犬のかわりに狛猪が置かれる。これは和気清麻呂が僧道鏡の天皇になるという野望を打ち砕き、そのため大隈に流され、その地で猪たちが清麻呂を守ったという故事にもとづく。また足の萎えた清麻呂を救ったのも猪で、その伝説から護王神社は足腰の神様ともなる。



以前にも護王神社は掲載した。狛猪は烏丸通に面して見える。
今日から11月、霜月だ。今月も粛々と更新していけたら嬉しいな…という『きょうの京都』の今京都。


 




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