フォトヴィレッジ

矢代の田楽

投稿日時 2011-10-15 0:00:00
執筆者 rrb
代の田楽
頭には竹籤(たけひご)と和紙でつくった花笠を被り、ビンザサラとよぶ木片を束ねた楽器をもつ黒素襖(すおう)をまとった4人と、小さな太鼓をもった白素襖をまとう4人が、裃姿の笛吹きの音色にあわせて、背中を丸めた姿勢で足を高くあげ、楽器を鳴らしながら千鳥がけに舞う。「矢代の田楽」は、14世紀の南北朝時代ころにはじまったとされる今日では珍しい素人田楽である。
山深い京北矢代中町に鎮座する日吉神社は、平安時代に近江日吉大社より猿田彦命の神霊を迎えて創建されたという。「矢代の田楽」は当社の秋祭で、五穀豊穣、無病息災を祈って、氏子によって演じられる。



村祭りと言えば、文部省唱歌の
♪ 村の鎮守(ちんじゅ)の 神様の
今日はめでたい 御祭日(おまつりび)
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
朝から聞こえる 笛太鼓

年も豊年満作(ほうねんまんさく)で
村は総出(そうで)の 大祭(おおまつり)
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
夜まで賑(にぎ)わう 宮の森

稔(みのり)の秋に 神様の
めぐみたたえる 村祭
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
聞いても心が 勇み立つ ♪

を思いつく。この歌の3番は戦後に改訂されたもので、戦後までは、

♪ 治(おさ)まる御代(みよ)に 神様の
めぐみ仰(あお)ぐや 村祭
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
聞いても心が 勇み立つ ♪

と歌われていたという。この歌、以前から気に入らないというか、納得がいかないところがある。1番にある「今日はめでたい 御祭日(おまつりび)」の「めでたい」である。「めでたい」は「喜び祝うにあたいする・祝うべき・喜ばしい」ということだが、どうも「祝うべき」というニュアンスが強いという印象だ。「御祭日(おまつりび)」が「めでたい」のは理解するが、「今日は楽しい 御祭日(おまつりび)」のほうがしっくりくると感じている。「楽しい」であって欲しいというのが願いでもある。作者は「めでたい」が相応しいと判断したのだろうが・・・。祭りを目にするたびに、この歌が思い出され、「めでたい」にひっかかってしまうのはこだわり過ぎだろうか。
それにしても…だ。この歌、最近は歌われているのだうか…という『きょうの京都』の今京都。


 




フォトヴィレッジにて更に多くのブログを読むことができます。
http://www.rrbphotovillage.jp

このブログのURL
http://www.rrbphotovillage.jp/modules/rrbblog/details.php?blog_id=936