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百花繚乱

投稿日時 2007-12-10 0:06:10
執筆者 rrb
ゃっかりょうらん…多くの花が色とりどりに咲き乱れる事。また優れた人物や偉業などが立て続けに現れる事。
◇ちょっと予備知識 → 「繚乱」は花などが咲き乱れていること。「瞭乱」と書くのは誤り。
                類義語に百花斉放(ひゃっかせいほう)・千紫万紅(せんしばんこう)がある。

都三鳥居 vol.2(最終回) vol.1はここ(←クリック)
境内奥の本殿に向かって左側、鬱蒼とした森に元糾の池が広がる。薄暗くてわかりにくいが、そこに三本の石柱をもち、その中央に石積みされた異形の鳥居が見られる。



鳥居といえば普通はそれをくぐって聖域に入るゲートのような存在だが、その三本柱の鳥居はゲートとはいえない。



あたかもその内側に神が降臨するような厳かさが漂い、三方から拝むことはできても、くぐることを拒否するような謎の鳥居。なぜこのような鳥居が立てられたのかもわかっていない。



蚕の社は今から1300年以上も前、養蚕、機織りを京都に伝えた渡来人・秦氏が建立した神社であり、正式名を木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)という。



今では周辺が宅地化されているが、境内をおおう森はさぞかし広大だったことだろうと想像する。この森は「元糺の森」といわれていた。「糺の森」といえば鴨氏の氏神である下鴨神社の森のことをさす。



いっぽう秦氏の氏神である蚕の社は「元糺の森」という。嵯峨天皇の時代に蚕の社から下鴨神社へ「糺の森」の名を移したから、蚕の社を「元糺」というと記録にある。「糺」とは「正しくなす」「誤りをなおす」の意味のこと。



三つ鳥居の立つ「元糺の池」は近年水が涸れてしまったが、古来より名水が湧く禊(みそぎ)の場であった。夏の土用の丑の日には、鳥居の下から湧き出る水に手足を浸すと諸病を払うといい伝えられており、それは下鴨神社の御手洗池(みたらいのいけ)に足を浸して、土用の丑の日に多くの人が無病息災を願う「御手洗祭」とそのままにつながるのである。



不思議な三つ鳥居は、ここ蚕の社の他に九州の対馬にただひとつ、木製の三つ鳥居があるそうだ。朝鮮半島から対馬、そして京都へという三柱鳥居ロードを想像してしまう。
ところが、門前の説明板に次のような一文を見つけた。



「一説には、約1300年前に日本に伝わったとされる景教(けいきょう・キリスト教の一派、ネストル教)の遺物ではないかといわれている」
−景教−
ネストリウス派キリスト教の中国での呼称。唐代初期、中国に伝わり、長安を中心に布教され栄えたが、9世紀、武宗の弾圧によって衰えた。のちモンゴル人の元朝がたつと再び興ったが、14世紀に衰滅。大秦景教。



蚕の社の西に秦氏が創建した広隆寺にはイスラエルがその語源ではないかともいう「いさら井」の井戸がある。また、広隆寺に祀られる秦河勝(はたかわかつ)像はユダヤ人の風貌などとも、まことしやかに語られている。



ま、まさか…三柱鳥居ロードは対馬経由でシルクロードまでのびるということなのか!? あまりにも壮大なスケールに調べる気力も萎えてしまう…今京都。

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