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山形

投稿日時 2010-8-28 0:00:00
執筆者 rrb

先日の強行予定のお話。
京都(8時) → 品川 → 羽田 → 庄内 → 目的地 → 庄内 → 羽田 → 品川 → 京都(23時)
という行程であった。往復の移動時間は約10時間強。5人のプレゼンを拝見し、少しの時間だが意見交換をさせていただいた。
正直、今回のプレゼンの内容は、5人中4人のが、あまりよくなかった。言葉を濁さずに表現するとしたら「最低」となる。取り扱っている内容は、決して悪くない。むしろ、日帰りの行程でも聞きたいと思ったものだ。内容は悪くないのだが、プレゼンがよくない。パワーポイントの作り方が好ましくない。また、説明内容もパワーポイントに掲載しているものを読むだけという表現が相応しいものだったと言える。大学の先生方のプレゼンであるだけにショックが大きい。今まで見た大学の先生方のとは雲泥の差だ。最高学府の大学で教鞭をとる教員のプレゼンゆえに心配がある。この先生方に教わっている学生たちはこのプレゼンでいいと勘違いしてしまわないだろうか、と心配になる。



本来、ブログでこういう非難めいたものを掲載したくないのが本意であるが、それだけのものだったということを推察して欲しい。言いたいのは、取り上げている内容は決して悪いものではないし、つまらないものでもない。それだけに、パワーポイントの作り方が悔やまれるということだ。
この経験は、仕事柄、自分もプレゼンはよくするので十分に役に立つ。自己反省につながったのは事実だ。造った側はしたり顔になってしまいやすい。今後も、注意していきたい。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

さて、滞在時間が数時間というものだったが、山形の気候は思ったより涼しくなかった。夕刻の外気温は27℃。京都と変わらない温度である。秋の風情がもっと感じられるかと期待していたが、そうでもない。この認識の甘さは相変わらずだと自己反省。ただし、ススキの穂が開いているのがチラチラ。京都ではまだこの光景は見ていない。処暑とはいえ、まだまだ夏だと思った。
そんな中、昨日のことであるが、先日のツクツクボウシとは別に夕刻から秋を感じる雰囲気が漂っていた。見上げた空の色や雲の形が秋の雰囲気であった。暗くなって東に昇ってきた月も秋の雰囲気である。



秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず

とは、清少納言の「枕草子」。解釈は、

秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様は、とても趣深い。日が沈みきって、風の音、虫の音など、聞こえてくるさまは、またいいようがない

ということだが、本当にうまく表現されている。これだけの文才が自分にもあったら、もっと人生が変わっていただろうに…と、天を仰いで思うこと。


 




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