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一衣帯水

投稿日時 2008-2-27 0:06:27
執筆者 rrb
ちいたいすい…一本の帯のような狭い川や海峡。また、それを間にして隣り合っているような、極めて近い関係。
◇ちょっと予備知識 → 「一衣帯水の地」などと使う。「一衣帯」のような川の意。
                類義語に衣帯一江(いたいいっこう)・衣帯之水(いたいのみず)がある。

りゃんせ (童謡物語第12弾) vol.6 vol.5はここ(←クリック)
いよいよ終結に近づいてきていると思う。
さて、箱根の関所は開け六つに開き、夕七つに閉門される。現在の時刻でいうと朝6時から夕方4時までの通行となる。



距離的に箱根の関所から細道を通って神社まで4〜5時間というところだろうか。朝6時に開門を待ち、多少手間取ったとしても午前11時には神社に着く。大人の足だけであるから、
 ♪ 行きはよいよい
気分である。



菅原神社に到着し、お札を納める。後は帰るだけ…。しかし、ここで無理があることに気がついた。
 ♪ 帰りはこわい
は関所の厳しさは出女が想定だった。しかし、お札を納めに行くのは女性とは限らないではないか! またまた、壁なのか!?



この壁を乗り切れば、ゴールが見えるのに…。もう新展開はいやだ。そんな思いの中で、ある言葉が脳裏をよぎった。



 ♪ 帰りはこわい
の「こわい」は「恐い」なのか? ということだ。「硬い」ことも「こわい」というではないか。「こわい」を「恐い」ではなく、別の意味と考えるといいのでは…。詩もひらがなで「こわい」と書かれている。きっと何かある。



方言で、疲労困憊。つまり「疲れる」という意味があるとすればすんなりと通じる。
つまり、夕方4時に関所まで戻らないとダメなのである。往復8時〜10時間かかる。ギリギリなのである。時は12月25日、箱根の山である。寒さもあるし雪だってある。急な山坂である。当然、疲れる。



 ♪ 帰りはこわい
には、関所に戻る時間を気にする焦りや、道中歩きづくめ。それらが重なってのこわい(疲労)なら納得もできる。現に北海道では「疲れた」ことを「こわい」というと聞いたことがある。
これが「硬い」という意味でも充分である。足が棒のようになったり、肩こりがひどくなったり、色々と身体の状況を表現しているには変わりない。
「こわい」は「恐い」ではなく「疲労困憊」を示す方言と定義すると、一気にゴールが見える気がした…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。


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