フォトヴィレッジ

正念場

投稿日時 2010-4-28 0:00:00
執筆者 rrb
念場



「正念」は仏教語で雑念を離れて仏道を思い念ずること。それが転じ正念場は、ここぞという大事な場面、歌舞伎などの重要な個所で演技者が一心に演ずべき場面の意となったという。「国民と一緒に新しい国民のための政治をつくりあげる正念場の一年だ」。仕事始めの日、鳩山由紀夫首相が並々ならぬ決意で年頭会見に臨んだのは記憶に新しい。政権発足から100日余り、大目に見てもらえる「蜜月」は過ぎたというのに国内外に難問が山積。景気、基地、献金の3Kに至っては、解決の糸口さえ見えない。



元日に東京都の失業者向け年越し宿泊施設を視察した首相は、厳しい現状を肌で感じたのだろう。会見で「命を守る」の言葉を繰り返していた。景気の二番底を招かぬよう、補正予算と本予算の早期成立に全力を尽くす、と強調したのは理解できる。普天間飛行場移設問題にも言及したのはいいが、「沖縄県民の気持ち」と「日米合意」両立の解を見つけられるか、不安が残る。偽装献金問題も「できる限り説明する」、使い道は「それなりの説明」では国民は納得すまい。首相が言うように政権交代は目的ではない、スタートだ。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

国のかたちを変える前に足元の「政治とカネ」でつまずくようでは情けない。今、色々と揺れ動く政治の世界にとっては、ある意味での正念場だろう。かくゆう自分もひとつの正念場である…と、天を仰いで思うこと。


 




フォトヴィレッジにて更に多くのブログを読むことができます。
http://www.rrbphotovillage.jp

このブログのURL
http://www.rrbphotovillage.jp/modules/rrbblog/details.php?blog_id=885