フォトヴィレッジ

なのはなづけ

投稿日時 2010-4-1 0:00:00
執筆者 rrb
のはなづけ
菜種の花の漬物。「ナノハナヅケで朝ごはん食べよう」 七分咲きの菜の花を摘み取り糠漬けにする。菜の花を水で洗い塩で揉む。糠袋を桶の底に敷き、塩揉みした菜の花を詰める。その上に別の糠袋を載せ、押し蓋をして重石を置いて漬ける。半月で琵琶色にしっくりと漬け上がる。細かく刻んで食べる。炒り卵をナタネという。「ナタネをお弁当に入れといて」 形や色が菜種の花に似るから。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

ラスのスパイク



卯月、4月。今月23日から女子プロ野球リーグが開幕する。童話「シンデレラ」は透明の壊れやすいガラスの靴が主人公を幸せへと導く話だが、女子プロ野球リーグを運営する日本女子プロ野球機構(京都市)の公式サイトには「ガラスのスパイク」がデザインされている。野球は「男のスポーツ」との印象が強い。日本では学校教育も男子は野球、女子はソフトボールが定番で、女子野球人口は硬式、軟式合わせて3,000人程度だという。特に環境が整っていない硬式は約600人ということなので、決して競技人口が多いスポーツではない。



でも、1950年から2年間、女子プロ野球のリーグ戦が繰り広げられたことがあるらしい。半世紀余りを経て、再びプロリーグが創設されるのは、「頂点」のプロを目指してこそ女性プレーヤーのすそ野が広がるとの思いからだという。昨年の12月に「京都アストドリームス」と「兵庫スイングスマイリーズ」という二つのチーム名も決まっている。入団テストに合格した全国の精鋭30人がドラフト指名を受けて、両球団に振り分けられた。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

17歳の高校生から33歳の社会人まで平均21.6歳。女子野球日本代表を経験した京都出身の小西美加投手(26)ら実力派に、陸上など他競技からの転向組も加え多士済々だという。いずれも野球が大好きで、厳しい練習を続ける。パワーやスピードは男子に譲るとしても、華やかさとひたむきなプレーで観客を魅了していくのではないだろうか。また、そうあってほしいものだ。「ガラスのスパイク」をはく彼女たちの球春は間もなくやってくる。あいにく「ガラスのスパイク」をはく技量は持っていないが、「カラスの靴」はいつも心に持ち続けたい、自分の夢と希望のために…と、天を仰いで思うこと。


 




フォトヴィレッジにて更に多くのブログを読むことができます。
http://www.rrbphotovillage.jp

このブログのURL
http://www.rrbphotovillage.jp/modules/rrbblog/details.php?blog_id=858