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佳人薄命
投稿日時 2008-2-23 0:05:13
執筆者 rrb
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かじんはくめい…美人はとかく薄幸であったり、短命であったりするということ。
◇ちょっと予備知識 → 「佳人」は美しい女性。立派な人物をさすこともある。
類義語に美人薄命(びじんはくめい)・才子多病(さいしたびょう)がある。
通りゃんせ (童謡物語第12弾) vol.2 vol.1はここ(←ｸﾘｯｸ)
この歌の発祥地は、今も残る埼玉県川越市にある三芳野神社(みよしのじんじゃ)だということだ。
川越は小江戸と称され、城跡、喜多院、時の鐘、蔵造の商家などが残された江戸風情にあふれる町。川越城が建てられたのは1457(長禄元)年。この築城前から神社はあった。ちゃんと、
♪ 天神さま
を祀っており、詩のとおりに天神さまに続く長い細道もあり、歌碑も建つという。
このわらべ歌、
�＼遽枉詁發了匳�の間で歌われていたものが、城下に流れ江戸から全国に広まったものとされている。
�△泙拭⊂詁發了匳�を、意識的に外部とのふれあいから避けるために作らせ遊ばせた歌ともされている。
��さらには、最後に手の門が下りてくる遊びの意味から、城の近くにあった遊郭に売られた女の子を歌っているともいわれている。
「どれだけ説があるのよ」と、いきなり壁にぶち当たる。気を取り直して、この3つの説を調べてみた。とりわけ��が近いように思ったので、ここではそれを取り上げる。
この説によると、遊ぶときにつくる手の門は廓(くるわ)、遊郭のことを指すということだ。行きは支度金が用意されるのでよいが、帰りは身も心もボロボロになって帰される。荒くれ男の相手をして何度も恐い思いもしただろうし、もし、身ごもったりしたら自らの手でお腹の子どもを絶たなければならない。なんと非人道的なことか…。
しかし、遊郭に売られていく子の家は貧しい。だからお金のために、
♪ こわいながらも
廓の門をくぐらなければならない。この遊びを通して手の門が下りてきたときにつかまった子が「次に売られるのはお前だぞ」と天神さまが決めるという残酷かつ恐怖に満ちた歌だというのだ。
しかし、この説では
♪ この子の七つのお祝い
のところが辻褄があわなくなる。まさか、水子の年齢を数える遊女の呪い歌でもないだろうに。さて、困った…今京都。(続く) ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。
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