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へー

投稿日時 2010-2-17 0:00:00
執筆者 rrb

肯定の返事。京の商人は「はい」よりも「へー」ということが多かった。「へー承りましてございます」「へーへー」と重ねていうこともある。相槌を打つときも「ほんまにそうどすわなへー」という。祇園の舞妓・芸妓は「へーおーきに」を多用する。サンキューの意味のほか、ノーサンキューのニュアンスを含むこともある。江戸時代には京都でも感謝を示すのにダンダンを用いた。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

ラリーマン川柳
今年のサラリーマン川柳に、こんな入選作品があった。
  遼君に 生涯賃金 追い越され  (ハナカミ親父III世)
不況で給料が上がらないサラリーマンの切なさが漂っているような川柳だが、ねたみなどは感じられない。ゴルフの石川遼選手が醸し出す若者らしいさわやかさが大人たちをも魅了する。おまけに史上初の10代の賞金王という快挙。インタビューの受け答えはとても堂々として、とても18歳の高校生と思えない。どのように成長したのか、世の親ならずとも知りたいところだ。



6歳でゴルフを始め、小学校高学年のころに「僕も賞金王になりたい」と思い、ゴルフ漫画を描いたという。夢を現実にする力を、どこでつけたのだろう。2009年4月のマスターズで予選落ち。「2日目を終わって本当に悔しかった。あの思いがあって、自分に厳しく練習ができる」と、話していた。過密日程でも海外試合に挑戦し「経験が僕を成長させてくれる」と話す。どこまでも前向きの姿勢が成長を早めているのに違いない。



サラリーマン川柳だが、傑作100選の中を見ると、「妻」ネタが多い。
  仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い  (北の揺人)
  妻キレて 「来とうなかった 嫁になど」  (一見)
  許される 仏は三度 妻一度  (湘南おじん)
  癒し系 結婚したら 嫌み系  (草食系男子)
などだ。世の男性諸君、女性とは、付き合っているとき、結婚したとき、子どもができたときと、その時々に応じて変わるものだということを理解しなければならない。
あなただけ 言った妻が あなたどけ  (家事まめ夫)
  「離さない!」 10年経つと 話さない  (倦怠夫婦)
  忘れ物 昔はチューで 今はゴミ  (アスカ)
さらに、妻ネタは続く。
  豆まきを したのに家に 鬼がいる  (ぷ〜ぬく)
  おかえりと 笑顔で言われ 身構える  (窮鼠)
という具合だ。楽しく読ましてもらっているが、先のも含め遼君関係のも多い。
  賞金王 幼い息子に 夢託す  (いつかは遼の父)
などは、とてもかわいい気がする。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

自分はしないが、ゴルフは、バンカーや林、池のほか、時に風雨がプレーを邪魔する。運・不運に振り回され、ミスしながら、逆境に立ち向かっていく。実に英国らしいスポーツと言える。そこでこんな言葉を思い起こした。
  スポーツは少年を大人にする
だ。遼君はゴルフで困難を克服しながら、大人になったのだろう。
この言葉にはこんな続きがある。
  スポーツは大人を少年にする
これは世のお父さんたちに贈りたい。
さて、色々と綴ったが、自分にとっては、何が自分を大人にさせるのだろう…と、天を仰いで思うこと。


 




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