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つきまいり

投稿日時 2010-2-11 0:00:00
執筆者 rrb
きまいり
月参り。毎月決まった日に社寺に参詣すること。オツイタチ(1日)には「お稲荷さん」(伏見稲荷)、21日は「弘法さん」(弘法大師を祭る東寺)、25日は「天神さん」(北野天満宮)、28日は「狸谷さん」(狸谷不動尊)など、植木や古道具などの市で賑わう。京の人は21日が晴天で25日が雨天だと、「今日は弘法さんが勝たはった」といい、その反対になると「天神さんが勝たはった」という。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

の通り歌
京都の生活で欠かせないのが通りの名だ。場所を示すにしても上ル下ルに掲載したように通り名が多く使われている。覚えるのが大変であるが、どっこい、京都には、こういう歌がある。
 ♪ まるたけえびすに、おしおいけ、あねさん、ろっかくたこにしき、しあやぶったか、まつまんごじょう
漢字で書くと「丸竹夷二、押御池、姉三六角蛸錦、四綾仏高、松万五条」となる。
これは、京都の横(東西)の通りの、丸太町通から竹屋町通、夷川通、二条通、押小路通、御池通、姉小路、三条通、六角通、蛸薬師通、錦通、四条通、綾小路通、仏光寺通、高辻通、松原通、万寿寺通、五条通までを北から歌ったものだ。



同様に、
 ♪ てらごこふやとみやなぎさかい、たかあいひがくるまやちょう、からすりょうがえむろころも、しんまちかまんざにしおがわ、あぶらさめがいほりかわのみず、よしやいのくまくろおおみや、まつひぐらしにちえこういん、じょうふくせんぼんはてはにしじん
というのもある。漢字で書くと「寺御幸麩屋富柳堺 高間東車屋町 烏両替室衣 新町釜座西小川 油醒ヶ井堀川の水 葭屋猪熊黒大宮 松日暮に智恵光院 浄福千本はては西陣」となる。
これは、縦(南北)の通りの、寺町通、御幸町通、麩屋町通、富小路通、柳馬場通、堺町通、高倉通、間之町通、東洞院通、車屋町通、烏丸通、両替町通、室町通、衣棚通、新町通、釜座通、西洞院通、小川通、油小路通、醒ヶ井通、堀川通、葭屋町通、猪熊通、黒門通、大宮通、松屋町通、日暮通、智恵光院通、浄福寺通、千本通までを東から歌ったものだ。



京都人でも縦(南北)の歌はあまり馴染みがないと思う。
これらを覚えるのも大変だけれど、何気なく覚えてしまうもの。この歌は、京都の生活では結構役に立つことが多い。タクシーの運転手さんもお客さんに行き先を告げられたときに、自分に確かめるかのように、口にする人もいる。
この歌、地図をみていただくとわかるが、歌になっているのは、上京(かみぎょう)から下京(しもぎょう)の範囲。以前に上京・下京で少し触れたように、もともとの市内を歌ったものだろう。まぁ、これは推測に過ぎないが…。いずれにしても、碁盤の目のような通り名を覚えるには歌にしてしまうのが一番良い方法かも知れない。この歌、CDもあるし、ラジオでも流れる…今京都。


 




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