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ほんしょ

投稿日時 2010-1-30 0:00:00
執筆者 rrb
んしょ
本衣裳の略。祇園の芸妓・舞妓の正装。正月三が日、7日、15日、八朔などの紋日に着る。ホンショは五つ紋で黒地である。カエショは三つ紋のついた色地で準正装用。代衣裳の略で、正月では紋日を除く日に着る。舞妓の化粧法として紋日には「三本足」がある。襟足に細長く三筋だけ白粉を塗らないで、地肌を見せる化粧法である。舞妓のダラリ(だらりの帯)の帯留めには子方屋(置屋)の家紋がついている。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

リンピック



2月の12〜28日にカナダ・バンクーバーで第21回オリンピック冬季競技大会が開催される。大会のスローガンは「Come Play With Us」。オリンピックで記憶に新しいのが、北京五輪の際の騒動だ。警備の隊列に取り囲まれ、怒号が飛び交う異様な緊張感の中で走らねばならなかった聖火走者らの胸の内はいかばかりだったろうかと考えてしまう。



ロープや警察官でガードされた長野市内の沿道は、中国やチベットの旗を掲げた人で埋め尽くされた。約4時間かけて、星野仙一監督からマラソンの野口みずき選手まで、80人の走者が北京五輪の聖火をつないだ。それでも卵などを投げ込んで取り押さえられたり、小競り合いでけが人が出るなどの騒ぎが相次いだ。JR長野駅付近で紙などを投げつけられたタレントの萩本欽一さんは、いかにも悔しそうに「ハッピーに走り終えたかったのに…」と語ったという。最初は笑顔だった卓球の福原愛選手も、沿道から男性が飛び出してきたために困惑した表情で立ち止まった。何よりも残念だったのは、主役であるはずの市民が不在だったことだろう。市民参加より聖火の円滑な進行が優先され、走者を遠まきにしか見られず、声を振り絞った応援も怒号にかき消されたという状況だったに違いない。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

考えてみれば、10年前の長野冬季五輪で市民挙げて盛り上げた歓迎ムードが一変したことになる。当時、鐘を打ち鳴らして平和のメッセージを世界に発信した善光寺は出発式会場を辞退し、聖火リレーの朝、チベット騒動犠牲者を追悼した。五輪が政治抜きで語れないのは分かるとしても「平和と友好」のシンボルである聖火リレーが政治問題一色に染まる光景は普通でない。何のための聖火だろうか。今回のスローガン「Come Play With Us」が選手たちだけを指し示しているものでないことを願いたい…と、天を仰いで思うこと。


 




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