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ゆーれん

投稿日時 2009-12-21 0:00:00
執筆者 rrb
―れん
幽霊。「むかしはようユーレンの話を聞いてこわいとおもいましたけどな」「あそこの薮にユーレンが出るといううわさどす」 ゆうれいの訛り。「葬札」をソーレン、「小刀」をコガタンという類。オバケは現れる場所が決まっていて、相手を決めないで、宵でも暁でも折々に出現するのに、ユーレンは足がないのに向こうからやってくる。相手を決めて現れ、時刻は丑三つ時であった。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

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都議定書に思うこと



初冬の国立京都国際会館に、京都議定書の誕生を告げる議長の木槌が高らかに打ち鳴らされたのは、今から12年前のこと。最近では、地球温暖化が現実味を増す一方、国際交渉は座礁しかけているのではないかと心配する。議定書の期限が切れる2013年以降の国際規約は12月のコペンハーゲン会議(COP15)で決まる。しかし、先ごろバンコクで開かれた準備会合では、先進国と途上国の溝は埋まらなかったと聞く。議定書がCO2削減義務を課すのは先進国だけである。次は世界一の排出国となった中国やブラジルの扱いが焦点となるだろうが、途上国は「先進国の削減と資金援助が先」と身を固めるに違いない。途上国の扱いは最もナイーブな問題だ。京都会議では、日米の意を受けて途上国の削減義務に言及したニュージーランドが猛反発を受け、火だるまになったのは、まだ記憶にある。



以来、この問題はタブー視され、先進国は再提案のタイミングを計ってきた。ブッシュ政権の離脱で一時「死んだ」と言われた議定書だったが、国際社会は米国抜きで歴史的な発効につなげた。それを決めたボン会議閉会式が印象深い方もいるのではないか。「国連の多国間交渉の勝利」、ある国の代表の宣言に満場の拍手は鳴りやまず、涙ぐむ代表団員もいたという。


(神戸ルミナリエ) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

問題児だった米国のオバマ政権は国際協調と温暖化対策への積極姿勢を打ち出した。途上国問題というパンドラの箱が開いた現状は厳しいが、何度も危機を乗り越えた国際社会の知恵と力で、最後に希望が出てくると信じたいものだ…と、天を仰いで思うこと。


 




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