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壬生大念仏狂言

投稿日時 2011-10-12 0:00:00
執筆者 rrb

壬生大念仏狂言
年に三度開催される壬生寺の壬生大念仏狂言は、秋は体育の日を含む10月の三連休に行われ、これを「秋の壬生大念仏狂言」という。もともと臨時的におこなわれていた秋の公演は、1871(明治4)年以来、1974(昭和49)年まで中断していたが、後継者育成などをめざして復活した。とくに人気の高い演目、たとえば平維茂(これもち)の鬼女退治の「紅葉狩」や、源頼光の家来渡辺綱と平井保昌が白い糸を勢いよく舞台から放り出す土蜘蛛を退治する「土蜘蛛」などが「カンデンデン」の鉦や太鼓のお囃子にあわせて演じられ、観客の喝采をあびている。

京都は確かに何かと祭りや行事が多いが、後継者問題は尽きない。地場産業が少ないため、若者たちは生計を求めて京都を後にするしかないことが多い。祭りの日には里帰りをする者も少なくはないが、見物が中心。出し物・催し物の準備に関われることが少なくなり、どうしても廃れていくという構図が出来上がる。Ｕターン組による継承より、ⅠターンやＪターンによる継承が目立つような気配もあるのではないか…という『きょうの京都』の今京都。

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