フォトヴィレッジ

はおり

投稿日時 2009-9-16 0:00:00
執筆者 rrb
おり
西陣織屋で夜の9時ごろまでに仕事を終えることを言った。西陣織屋では、かつて毎月10日と月末は、夜の9時ごろに仕事を終え、「よなべ」をしなかった。半分織るので半織り。それがなまって「羽織」というようになった。井関政因の『西陣天狗筆記』には「宵間にもあらず夜織るにもあらず半織といふべし」とある。夜通し仕事をし、夜が白む朝まで織ることを西陣では「シラ」と言った。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

ばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。

を仰いで思うこと



選挙を数学的に分析すると、「多数決で選ばれるのは必ずしも最善とはいえない」ということだ。望まない結果が出る場合もあるようだ。その一つに「アジェンダパラドックス」の逆説というがあるらしい。判断材料の優先順位次第で結論が大きく変わるという現象だそうだ。たとえばリンゴとミカン、バナナのどれを選ぶか。まずどれか二つで多数決を取り、その後残る一つと最終決戦をする。これだと組み合わせ方で、意図する方向に誘導することも可能となる。



民主党が歴史的な勝利を収めた衆院選で、最大の関心事は「政権交代」だった。民主にとっては、またとないチャンスだろう。押せ押せの民主は「政権交代」か、「維持」かで大攻勢をかけ、敗走する自民に大勝したのはつい先日のことだ。他の政権公約に大きな差がない中で争点がしぼり込まれていくと、「政権交代」の方向に「中位投票者公理」の力が働く。この公理によれば、二大政党の政策は揺れ動きながら接近し合うそうだ。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

民主の鳩山由紀夫代表は、かつて小泉構造改革を評価する発言をしたことがある。民主はその後、生活第一路線に転じ、自民も小泉改革と決別する。郵政選挙で最悪の選択を経験した民意の変化に沿って、両党の政策は大きく変化してきた。先の果物の選択の話なら笑って済ませるが、選挙で示された民意に逆説や公理の落とし穴があっては困る。「政権交代」は手段であり、目的ではない。民主政権には、「有権者の選択がベストだった」と証明する責任があるのを肝に銘じて欲しい。高速道路の無料化より、100年に一度といわれる不景気を打破して欲しいものだ。それには、一消費者として、消費税を一時でもよいからなくすことが最善ではないか…と、天を仰いで思うこと。


 




フォトヴィレッジにて更に多くのブログを読むことができます。
http://www.rrbphotovillage.jp

このブログのURL
http://www.rrbphotovillage.jp/modules/rrbblog/details.php?blog_id=661