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おしょらいさん

投稿日時 2009-9-14 0:00:00
執筆者 rrb
しょらいさん
死者の霊魂、精霊(しょうりょう・せいれい)。江戸時代からショウライとも。「オショライサンをお迎えせんならんし、お仏壇をきれいにしといてや」 オショウライは尊敬語。オハグロトンボ(黒トンボ)をオショライトンボと。「お盆やし、オショライトンボ捕ったらあかんえ」 盆に虫を殺してはいけないと言い伝える。先祖の霊が虫に宿るとの考えだ。中京の旧家では盆の三日間、精進料理を食べた。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
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を仰いで思うこと



百葉箱(ひゃくようそう、ひゃくようばこ)とは、温度計や湿度計を入れ、正確な気温を計測するために設置された(屋根付きの)箱の事である。現在では「ひゃくようばこ」の読みが定着しているが、本来は「百葉窓」であって「ひゃくようそう」と読むのが正しいともいわれ、呼称は統一されていない。百葉箱や雨量計などを設置した気象観測のための場所を「露場」という。



さてこの、百葉箱にはフランス人の髪の毛が入っている、と聞いたのは何時の頃だったか。怪談のたぐいだと思い、その場から逃げたか、耳をふさいだか、記憶がぷつんと途切れている。この奇妙な話の続きは、大人になってから、明らかになる。読み物で知った。「毛髪式湿度計」というそうだ。細いひものようなものがピーンと張っている。何本かの髪の毛が束ねられ、ねじってひも状にしてあるという。雨の日には髪が湿気を吸って何ミリか伸びる。空気が乾燥すると、その逆の現象が起こる。つまり、毛髪の緊張状態がフックを通して湿度計の針に伝わり、%の目盛りの間を行ったり来たりする仕掛けだということだ。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

不思議なのは、なぜフランス人かと言うことだ。資料によると、フランス女性の金髪が細く均質で最も適しているということだ。日本の製造会社も、欧州から女性の金髪を輸入して気象台や学校に納めていたという。各地の気象台ではこの十数年で、センサーで大気の水分量をはかるデジタル式に切り替わる。毛髪式の多くは捨てられたか、倉庫で眠っているか。もし現役として活躍していたら、この夏はさぞかし「張り」がなかったことだろう。7月は全国のいたるところで、来る日も来る日も雨。大気中の水分を吸って、だらーんとしているしかない。日照時間は西日本などで史上最少を記録するほどの異常気象だった、という。
さて、百葉箱、今でも小学校などに設置されているのだろうか…と、天を仰いで思うこと。


 




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