フォトヴィレッジ

てれこ

投稿日時 2009-9-7 0:00:00
執筆者 rrb
れこ
互い違い。あべこべ。逆さま。「その服、前と後ろとテレコと違うか」物事が行き違いになることにもいう。「テレコになってしもて、うまい具合に行きまへんのや」 もとは「手入れこ」から。テイレは手を加えること。コは交互にする物事を示す接尾語。歌舞伎楽屋用語のテイレコに基づく。歌舞伎脚本でふたつの異なる筋をひとつにまとめ、多少の関連を持たせ一幕おきに交互に筋を展開させること。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

ばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。

を仰いで思うこと



今年の夏は、お盆をすぎた頃になって近畿では夏らしい日々が続いた。でも、今年の夏は、やはり変。どこかおかしい、と感じる。イヤイヤ、今年の夏、かも知れない。各地でずれ込んだ梅雨明けも、東北地方だけは気象台も特定できずじまい。農作物への影響も気になるが、天候異変は日本だけに限らない。台風8号が直撃した台湾では、土砂崩れで数百人が生き埋めになったともいわれ救出活動が続いている。豪州東部のブリスベーンでは7月の降水量が平年の5%に達せず、トルコ各地では逆に多雨続き、南米北部では異常高温が続く、など様々。



これらの要因とされるのが、エルニーニョ現象である。何年間かおきに、南米ペルー沖の海面水温が高くなり、太平洋赤道域を中心に、広い範囲で大気や海洋が変動する。気象庁によれば1949年以降、今年を含め14回起きているという。エルニーニョの年は夏場の気温が全国的に低めで、降水量は一部を除き多い。中でも北日本は低温多雨の傾向が見られ、冷害の心配がある。偏西風の蛇行など大気の流れにも異常をもたらし集中豪雨の恐れもあるそうだ。さらに気になるのは近年、局地的な集中豪雨が増えていることだ。エルニーニョと相乗効果を起こす恐れはないだろうか。兵庫県佐用町の惨事は、人ごとではない。防災でも、食の問題でも、視野を広げ、過去の教訓に学んで行動に生かしたい。そう考えれば、ことは天気に限った話ではなさそうだ。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

もうひとつ、エルニーニョと関連の深いものがある。それは、楽天の野村監督。1993年にヤクルトで日本一になるなど、エルニーニョ現象が起こった年は強いというものがある。強さは、もちろんゲンだけではないが、今年の楽天を見ていると、野村監督とエルニーニョ現象のジンクスがあるような気がする。クライマックスシリーズに見事進出し、さらに日本シリーズへ…などとなると、「エルニーニョ、エルニーニョ。やっぱり今年は何か起きるぞ」と、笑う野村監督の姿があった場合、これも、ことは天気に限った話ではなさそうだ…と、天を仰いで思うこと。


 




フォトヴィレッジにて更に多くのブログを読むことができます。
http://www.rrbphotovillage.jp

このブログのURL
http://www.rrbphotovillage.jp/modules/rrbblog/details.php?blog_id=652