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あつおす

投稿日時 2009-8-19 0:00:00
執筆者 rrb
つおす
「暑いです」の意味。オスは「朝から頭痛オス」「ほんまになさけのオスな」のように使う。存在動詞「在る」の丁寧語。オスの否定はオヘン。「そこに何もオヘン」と。「お店は京の老舗やソーニオスな」のように「ソーニ」に続けてもいう。オマスともいうが、オマスは大阪で言い、オスは京都で多く使う。オマスは「御座す」からで、江戸時代に京阪の花街で使用し、町家に広まった。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

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を仰いで思うこと
蝉時雨に思うこと



7月のある日、「今起きたぁ〜、蝉がうるさい」というメールを受けとった。メールの受信時間は10時55分。「何時まで寝てる?」という感情もそこそこに、改めて耳を澄ませば蝉が鳴いている。蝉の鳴き声から連想する言葉に「蝉時雨」がある。広辞苑によると、「蝉時雨」とは、『蝉が多く鳴きたてるさまを、時雨の音にたとえていう語』とある。「時雨の音」が気になった。で、「時雨」を調べると、『「過ぐる」から出た語で、通り雨の意』とあり、『秋の末から冬の初め頃に、降ったり止んだりする雨』とある。



んっ!? 調べたいのはそういうことではない。「時雨」から想像できる「音」とはどんなものだろう? 「シトシト」なのか、「ザーザー」なのか、「ポツポツ」なのか。どんな雨音と結びつくのだろう? イマイチ、ピントこない。さらに調べてみると、「時雨」には、『しきりに続くもののたとえ』という意味があり、例として「蝉時雨」とある。つまり、「蝉時雨」の「時雨」は、擬音イメージではなく、「続くさま」という意味で使用されているということだ。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

だったら、最初の『蝉が多く鳴きたてるさまを、時雨の音にたとえていう語』とは、『蝉が多く鳴きたてるさまを、時雨のように降り続くさまにたとえていう語』としたほうがいいのではないか! といいたくなるが、まぁ、我慢しよう。いずれにしても、日本語の使い方は奥が深い。それにしても、蝉の鳴き声に気づかせ、大きくいえば、季節の移り変わりを気づかせるメールだった…と、天を仰いで思うこと。


 




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