フォトヴィレッジ

昼行灯

投稿日時 2009-4-16 0:00:00
執筆者 rrb
るあんどん…間が抜けている人。
◇ちょっと予備知識 → 行灯は日中にともしても何の役にも立たないことから。
                ぼんやりしている人にたとえ、その人をあざけって言う。
                類義語に唐変木(とうへんぼく)・頓痴気(とんちき)・表六玉(ひょうろくだま)・
                空者(うつけもの)がある。

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矢来、猿戸 (旧フォトヴィレッジ 2007年3月27日、4月22日掲載)



犬矢来(いぬやらい)は、町家の外観を飾る重要なアクセント。犬のおしっこを警戒するためのものではないのだろうが、家のすそを保護する役目を担っている。多分、泥よけなどを防止する目的であろうが、町家の外観デザインといったほうがいいような感じすらする。



通りに面した格子の前などにめぐらせた竹を曲げて造った囲いのこと。格子は表の喧騒や光を室内に取り込み、外から室内が見えないようになっている。けれど、顔を近づけると見えるので人を近づけないように犬矢来があるとも。何故、犬矢来という名になったのかは調べてもわからなかった…。



町家の玄関には腰をかがめないと入れないような小さなくぐり戸があるのを見かける。それが「猿戸(さるど)」。なぜこれを「猿戸」というかというとのだろうか。実はこの「猿戸」の内側に差込の鍵が2個所ついていて、これを「さる」と呼ぶ(なぜ「さる」と呼ぶかは…ごめんなさい。)ことから「猿戸」というらしい。この鍵は、上は鴨居に差し込み、下は敷居に差し込むようにできている。



この猿戸は家の中にもあることがある。たとえば、台所と玄関の仕切りだったり、離れの入り口だったりする。面白いことにこの猿戸を取り巻く全体が一体となって動くように出来ている。引き戸のようにスライドしたり、内側に跳ね上がったりする。写真で紹介したのは全て引き戸のようにスライドするタイプ。町家の機能のひとつ「猿戸」が今も残っている。



京都の町家は単独でも美しいが、町並みを形成しているともっと美しいと感じられる。3軒以上並んで町並みを形成しているところを探すのは大変だけれど、西陣などでは見かけることが出来る、という京の街のお話…今京都。 ※2、4、5枚めの写真はEPSON R-D1sで撮った京都東山花灯路2009の光景で本文とは関係ないのであしからず。


 




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