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一筋縄

投稿日時 2009-4-13 0:00:00
執筆者 rrb
とすじなわ…一本の縄のこと。そこから、ふつうのやり方、通りいっぺんの手段。
◇ちょっと予備知識 → 「一筋縄ではいかない」のかたちで、ふつうのやり方では思うように扱えないことに使う。
                類義語に常套手段(じょうとうしゅだん)・慣例(かんれい)がある。
                対義語は新手(しんて)・別途(べっと)・変則(へんそく)。

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のネタ雑学(29)
富士山に川がない?  (エキサイト 2008年3月8日掲載)



富士山には年間約20億㎥の降水量があるという。これは東京都の水道使用量の1.5倍というから驚きだ。しかし、富士山をよ〜く見ても川が存在しない。



現在の富士山は、今から2〜3万年前に出現した古富士の上にできたもの。7〜8千年前から始まった大噴火によって溶岩が流れ出し、その上に火山灰や火山礫などの噴出物が堆積。さらにまた、溶岩流が覆い火山灰が堆積、という具合に溶岩層、火山噴出物層が次々と重なり合い、どんどん成長した。こうした火山性の土は粗いため、山腹に降った雨は、全て山体の中にしみ込んでしまう。地下水として約3000m流れた水が、はじめて地上に姿を現す場所は白糸の滝だという。滝口のある海抜500m付近が、古富士と新富士の地層の境。古富士の地層には水がしみ込みにくいので、断層部分で地下水が川となって現れるという具合だ。川ばかりでなく、その水は富士五湖に流れ込んだり、各地に湧き水となって姿を現す。富士山に川がないのはこういう理由による。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

しかし、富士山に降る雨は地下へしみ込むことにより、浄化され、豊かな恵みを我々に与えている。富士山はその雄大な姿で見るものを楽しませてくれるだけでなく、川がなくても、しっかりと水の恵みもしてくれているということだ。温暖化の影響で山頂付近の永久凍土が減少しているという。いつまでも白い帽子を被った雄大な富士山を見ていたいものだ…と、天を仰いで思うこと。 ※写真は本文とは関係ないのであしからず。
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