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常住不断

投稿日時 2008-12-11 0:00:00
執筆者 rrb
ょうじゅうふだん…絶え間なく常に継続していること。平生。ふだん。いつも。
◇ちょっと予備知識 → 「常住」は仏教語で、過去・現在・未来にわたって常に存在するということ。永遠。
                類義語に常住坐臥(じょうじゅうざが)・行住坐臥(ぎょうじゅうざが)がある。

尾神社(たきおじんじゃ) vol.1
瀧尾神社は、江戸中期に行商から大呉服商になり、今の大丸百貨店の礎を築いた下村彦右衛門が熱心に参ったのが縁で、下村家の援助で修復を重ねてきた。



今の社殿は江戸後期の天保年間の完成。豊富な資金を背景にした再建で、拝殿の天井に極彩色の木彫りの竜が据えられた。



「夜な夜な川へ水を飲みに行っている」「恐くて眠れない」 長さ8mの色鮮やかな体をうねらせる迫力ある姿に、当時、近所の人たちの間でそんなうわさが広がった。神社は拝殿の天井に網を取り付けて竜を閉じ込め、人々の気持ちをしずめた。



しかし、この話は文書にも残っていない言い伝えで、今では近所でも知る人がほとんどいないという。



神社は地域に氏子を持たないため人の出入りも少なく、言い伝えは時の流れで多くの人の記憶から消えた。合わせるように極彩色も色あせ、地肌がむき出しになっていった。



竜が水を飲むという話は、どこにでもあるといえばあるが、言い伝えを鮮やかによみがえらせようという思いを抱いていたのではないだろうか…今京都。(続く)


 




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