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孤軍奮闘

投稿日時 2008-7-12 9:36:05
執筆者 rrb
ぐんふんとう…支援者もいない困難な状況の中で、ひとり全力で闘うこと。
◇ちょっと予備知識 → もとは援軍がなく孤立した小人数の軍勢で、懸命に戦うことから。
                類義語に孤城落日(こじょうらくじつ)・孤立無援(こりつむえん)・
                僑軍孤進(きょうぐんこしん)がある。

言詣り
今の時期京都では祇園祭で賑わっている。来週はいよいよ巡行だ。その祇園祭のとき、お旅所まで無言詣りをするという風習がある。
一般の方が、今ではどれだけされているが不明だが、祗園の舞妓さんや芸妓さんたちは、今でも願をかけて御旅所に無言でお詣りをしている。



祇園祭の間、神様には八坂神社から新京極の前にある地までお出ましいただく。その地のことをお旅所といい、そこにお詣りする。そのお詣りには黙っていくという約束事があり、たとえ人に話しかけられても口を聞いてはいけない。そうすると願い事が叶わなくなるという。



無言詣りはただ単に言い伝えだけでなく、それなりの理由がある。他のことは一切考えず、ひとつのことに一心になれという教えである。さらに、結納も無言でおさめるものだという。なぜ結納も無言でおさめるかというと、結納とは、仲人が婿方の大切な結納の品をあずかり、嫁方に持参するのが本来の形。その折、仲人は嫁方の玄関においても目礼だけで言葉を出さず、黙って部屋に通り、所定の場所に結納の品を飾りつける。



そののち、仲人ははじめて正式な口上を述べる。ここまで仲人も嫁方も言葉を交わさない。婿方からおあずかりした大切な結納の品を、まだ嫁方にお渡しせぬうちに余計なことをいってはいけないという理由がある。



無言でことを行うということは、無言であることによって、より真剣な感情を先様にお伝えすることにもなる。
神前結婚式においても、神官以外は婿も嫁も、両家の親族一同も、そばに控えた巫女も、ほとんど言葉を発せず進行。



無言の中では、今まで聞くことのできなかった音がやさしく耳に入ってくることもある。
ひと時の静寂は、大変荘厳な雰囲気をつくりだすもの。そしてそこに完成された日本の美を必ず感じとれることだと思うそんな京都の文化のお話…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。


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