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千秋万歳

投稿日時 2008-7-11 0:04:07
執筆者 rrb
んしゅうばんざい…長い歳月のこと。また長寿を願ったり祝ったりするときのことば。
◇ちょっと予備知識 → 「千」「万」は数が多いこと。「秋」「歳」は共に年のこと。
                「万歳」は「ばんぜい」「まんざい」とも読む。
                類義語に千秋万古(せんしゅうばんこ)・千秋万世(せんしゅうばんせい)がある。

が左・左が右
昔から京都ではいつも御所というものを目のあたりに見ることができたためか、町なかにおいても御所がいつも中心にあり、京都人の生活の中にしっとりと溶け込んでいる。だから、御所を主体とした左と右に、左が右であることに京都人はなんの疑問も持っていない。



京都では、現在の地名においても、御所に向かって右が左京区、左が右京区となっている。つまり、御所の方から見て左右を決められたので、向かって右が左で左が右ということになった。



京都ではお雛様をお飾りするときも、男雛を左側(向かって右側)に置くし、左大臣、右大臣も、また桜も橘も他所の地方とは反対に並べる。
結納飾りの尉(じょう)と姥(うば)の高砂人形も、同じことがいえる。
左と右、この左右論ともいうべきものは、他にもいろいろとあり、注連縄も地域によりその巻き方が異なるし、帯の巻き方にも京都式と関東式がある。京都では左巻きといわれているが実際は右に巻いていく方式である。



金銀の水引のかかった金封を思い浮かべると、向かって右に金色、左に銀色がくるように結んである。一説によれば、これは神話に登場する伊弉諾(いざなぎ)と伊弉冉(いざなみ)に由来し、この二神が出合われ仲むつまじく結ばれた姿を水引の結びで表現しているのだといわれている。向かって右が陽で男性を表現した金色、向かって左が陰で女性を表現した銀色。これら金封の水引については不思議と全国的に統一されているが、本当は逆に結ぶべきだという説もある。



結婚式における新郎と新婦の並び方も、最近は教徒でもほとんどが関東式になってきたという。
それはともかく、このようにいろいろな意味が込められた左と右、何が正しく何が誤りだと結論づけることはできないが、こんなところにも何か京都的なものを感じる。



つまり、普段何気になく見ているものの中にも京都は存在しているという京都の文化のお話…今京都。

【関連記事】 左京・右京(←クリック)。

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