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叱咤激励

投稿日時 2008-7-9 0:03:20
執筆者 rrb
ったげきれい…大声をあげて激しく叱ったり励ましたりして、力づけること。奮起させること。鼓舞すること。
◇ちょっと予備知識 → 「叱咤」は怒気を含んだ大声で、叱り励ますこと。
                「激励」は元気づけてやること。
                類義語に啓発激励(けいはつげきれい)・鼓舞激励(こぶげきれい)・
                叱咤督励(しったとくれい)がある。

猿のかごや (童謡物語第13弾) vol.4(最終回) vol.3はここ(←クリック)
宿の人々は目を凝らしていた。
「また、きつねの嫁入りは終わらんか…」
旅籠の女将が薄気味悪そうに言い捨てて、そそくさと玄関をくぐっていった。



妖怪を見てしまうと、その場から逃げ出せないという噂話はまだまだ信じられている時代だった。
ようやく旅籠にかごが到着した。女がひとり、かごから下りて安堵したような笑みをこぼした。



「いらっしゃいまし。お疲れでございました。よくぞ、ご無事で」
「えっ?」
「きつねの嫁入りにお遭いになりませんでしたか?」
「きつねの嫁入り? まぁ怖い。でも、わたくしずっと目をつぶっておりましたから…」
「やっぱり小田原提灯の力はたいしたもんだ。かごかきのあっしにも見えませんでしたからねぇ」
と赤いサル顔のかごやの男たちが、土まみれの足を洗いながらしきりに感心した。



里から見ていた鬼火はかごやの提灯の灯り。
そこから噂が流れるが、当然、かごやは見たことがない。むろん、お客も見たことがない。
かごやは小田原提灯のおかげと感謝する。小田原提灯が売れる。
ここに商人の仕掛けを感じたりするのは、いじわるな解釈かな…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。 前回の童謡物語はここ(←クリック)


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