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実践躬行

投稿日時 2008-7-2 0:03:41
執筆者 rrb
っせんきゅうこう…理論や観念だけでなく、それを自分で実際に行うこと。主義主張を言うだけでなく、態度で示すこと。
◇ちょっと予備知識 → 「実践」は実際に行うこと。「躬」は自ら、自分で、ということ。
                類義語に率先躬行(そっせんきゅうこう)・率先垂範(そっせんすいはん)・
                率先励行(そっせんれいこう)がある。

どり・おどり
都をどりに京をどり、北野をどりに鴨川をどり。京都に春の訪れを告げるこれらの「をどり」はそれぞれ花街(祗園、宮川町、上七軒、先斗町)の芸妓さんや舞妓さんたちが舞いを競う、あでやかな舞台である。花街に「をどり」の提灯が見られるようになると、京都の人々はいよいよ春が来たと実感する…と、夏なのに春の話題でかんにん。



歴史はそんなに古いものでないが、あの独特の雰囲気は単に華やかというだけでなく、そこはかとなく上品な色香が匂いたつようなものがあり、「はんなり」という京ことばがぴったり。その中のひとつ、祗園甲部歌舞練場で繰り広げられる都をどりは、春一番のもので、京都の四季の風物を題材に演じられる。



都をどりは「ヨーイヤサー」という舞妓さんたちの黄色い声で幕が上がる。京都人には馴染みのあるこの「ヨーイヤサー」は、他の京おどりにも、北野をどりにも、鴨川をどりにもあって、独特な少し調子外れの同じ節回し。



京都のこれらの「をどり」にはそれぞれの特徴があるが、大詰め前の一幕(景)は、いずれも非常に暗く演じられる。これはまさに京都の冬を表現されているという。それが大詰めには一転して、ぱあっと明るく華やかになり、装置も大道具も小道具も、そして衣装も照明も、まぶしい限りの展開となる。この明るさが観客の心まで明るくさせ、気持ちよく劇場をあとにすることができる。



これこそ芸能の原点だといえる。日本の芝居はこういったものが多く、最後はスカッとした気分で劇場を出られるように演出されている。この演出で観客も翌日からはまた仕事にいそしむことができる。
西陣の人々に支えられて発展したこれらの「をどり」は今では多くの人々にとって日々の生活から離れた「晴れ」の場として愛されている。入場料も決して安いものではないが、こうして毎年多くの人々を呼び寄せるのは、芸能の発祥の地である京都ならではだという。



また、この日のために、稽古に稽古を重ねてこられた出演者の皆さんの汗と涙が実を結び、毎回必ず観客を夢の世界へ誘い込み、確かな感動を与えてもらえる。
本当に京の「をどり」は「ヨーイヤサー」であり、芸能はやはり京都という京都の文化のお話…今京都(写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず)。


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