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金閣寺/銀閣寺

投稿日時 2021-12-21 0:00:00
執筆者 rrb
京都御所の北門、今出川御門の前の通りを北上した突き当たりに相国寺(しょうこくじ)がある。今回取り上げるのは、その相国寺…ではない。相国寺の山外塔頭(たっちゅう)の鹿苑寺と慈照寺である。
鹿苑寺・慈照寺と言われてもピンとこないだろうが、金閣寺・銀閣寺ならどうだろう?

実は御朱印巡りのおかげで、金閣寺も銀閣寺も共に相国寺の山外塔頭だということを知った。「知った」というより、今までは「どうでもよい」という意識が強く、目を向けていなかった。しかし、この2寺院の御朱印を並べたいと思い、相反する宗派ではないとかを調べるようになった。その結果、親元は一緒と判明。それによって、どこか似ていたり、あるいは対の如くあるのも頷けるようになった。

個人として残念なのが、金閣寺は北区で銀閣寺は左京区と金閣寺が右京区でないことが、ちょっとモヤッとする。左京区・右京区も拘りたいものだ。次に、金閣寺は3階建で銀閣寺は2階建て。さらに、共に屋根の上にあるのが鳳凰。赤山禅院の鬼門除けの猿と京都御所の東北の角にある猿ケ辻の猿とが向き合っているように、この鳳凰の向きも気になる。

金閣・銀閣の鳳凰は向き合っている…となっていればスッキリなんだけれど、世の中、そううまくはない。金閣寺の鳳凰は弱冠西側を向いた南を向き、銀閣寺は東を向いている。1950(昭和25)年の焼失までは金閣寺の鳳凰は西を向いていたという。つまりかつては金閣寺の鳳凰は西向き、金額寺の鳳凰は東向きということになり、それなりに対を成している。なのになぜ南に向けたのか。四神相応の地とされてきた京都。北の玄武、東の青龍、南の朱雀、西の白虎によったのかは定かではない。

ちょっとした謎であるが、このように比べてみるのも楽しいものがある。金閣寺と銀閣寺、勝手に並べてみた…という今京都。








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