フォトヴィレッジ

宝泉院

投稿日時 2021-12-8 0:00:00
執筆者 rrb
三千院を通り過ぎ突当たりにあるのが「大原問答」で有名な勝林院。勝林院住職が法然を招いて、延暦寺・金剛峯寺・東大寺などの高僧らとともに念仏の教えについて問答を交わした。法然は白熱する論議の中で、念仏を唱えれば極楽浄土へ往生できると経典を引用しながら説くと、本尊が光を放ち、法然の主張が正しいと証明した…という話。

この勝林院は天台宗の仏教が栄えた大原の中心的道場。宝泉院はその中の僧坊として800年前よりあったお寺。山門より入ると正面に樹齢700年の「五葉の松」がある。この松は京都三大松の一つ。また、関ヶ原合戦前、徳川の忠臣・鳥居元忠以下数百名が豊臣の大軍と戦い伏見城中で自刃。その武将達の霊をなぐさめ、自刃した床板を天井にして祀り、供養としている「血天井」も有名。

急ぎ足の人は三千院より奥に行かない。しかし、三千院よりも宝泉院や実光院の方が好きだ。宝泉院や実光院は、まるで金閣寺の「陸舟の松(りくしゅうのまつ)」のようだ。多くの人は金閣寺の壮麗さに目を奪われ、その参道の脇にある「陸舟の松」の存在に気づくことはない。目立つもの(三千院)に目を奪われて、その周りにあるものに気づかない。三千院のように大きくないが、決して退屈させないお寺だと思う。たくさん写真を撮ったけれど、人が写っていない写真はこれくらいしかない…という今京都。








人を外して撮るのはむずいよね。今日の内容、なんだか深いね





フォトヴィレッジにて更に多くのブログを読むことができます。
http://www.rrbphotovillage.jp

このブログのURL
http://www.rrbphotovillage.jp/modules/rrbblog/details.php?blog_id=2055