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万死一生

投稿日時 2008-6-20 0:03:56
執筆者 rrb
んしいっしょう…決死の覚悟を決めて事に当たること。間一髪で危うく助かること。
◇ちょっと予備知識 → 「万死に一生を顧みず」と「万死に一生を得(う)る」の略。「一生」は「いっせい」とも読む。
                類義語に九死一生(きゅうしいっしょう)がある。

ょうたんからこま vol.1
「ひょうたんからこま」といえば、どんな情景を思い浮かべるだろうか。ひょうたんから将棋の駒がでる!?



だとしたら、それがなぜ「まったく意外なこと」なのか。などと考えていたら、「ひょうたんからこま」のこまは駒ではなく、なんと馬のことだというから驚きだ。木曾駒とか、祇園祭で駒形稚児(こまがたちご)などと、これらも馬をさす言葉である。



ひょうたんから馬が走り出す。そりゃ、あり得ない。なぜひょうたんから馬が走り出さないといけないのか、と思い始めたら「ひょうたんからこま」は駒でなくて、本当は「ひょうたんからコメ」であったいうからさらに驚きだ。



「ひょうたんからコメ」というところを、わざと「ひょうたんからこま」と言い換えたというのである。こりゃダメだ、ちょっと混乱してきた。



「ひょうたんからこま」のこまが実は馬だとわかりびっくり、ひょうたんから馬が走り出す光景を想像していると、今度はこまは本当はコメであったという。いやはや、どこまで変化することやら…。



さて、ひょうたんの原産地はアフリカ。日本でもひょうたんは稲よりはるかに古い、日本最古の栽培作物だそうである。



古くは平安後期の「今昔物語集」にこんな仏教説話が登場する。
ふたりの僧が各自の経典を競い、その法力で田に米を作って優劣の決着をつけようとする。すると法華経の僧の田にひょうたんが生え、その果実からたくさんの米が穫れて勝つというお話だ。



また、鎌倉初期の説話集「宇治拾遺物語」には、スズメを助けた老婆が、そのスズメにひょうたんをもらって育てたところ、実の中からコメが出たというお話もある。
「意外なことにひょうたんからコメがでた」というお話は平安時代から知られていたようだ…今京都。(続く)


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