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胆大心小

投稿日時 2008-5-24 1:20:37
執筆者 rrb
んだいしんしょう…大胆で度胸があり、しかもすみずみまで気配りが行き届いていること。
◇ちょっと予備知識 → もとは「最初は大胆に始め、次に細心の注意を払って書き進めよ」という作文の心得。
                類義語に胆大心細(たんだいしんさい)がある。

の毛一本
どこのお宅でもそうだろうが、人をお迎えするということに大変神経をつかう。特に京都では異常なまでも気をつかう。部屋の掃除はもちろんのこと、掛け軸は? お花は? 座布団は? お茶をお出しする器は? と細々したものまで、念には念を入れてお約束の時間ギリギリまでお迎えのための準備をする。



そして、全ての準備が整い、ほんの一息ついたときに玄関のチャイムが…これが絶妙のタイミングといわれている。



京都では、このタイミングを十分に考えて人様のお家を訪問しなければならない。約束の時間より早く到着すれば先様をあわてさすし、遅れるとイライラさせる。この絶妙のタイミングで訪問することを「髪の毛一本遅れていく」のが京都の心得となった。



「そんなに都合よく到着できるものか」と思われるかもしれないが、訪問先であるお家の周辺までは早めに到着し、チャイムをならすそのタイミングを計る。タクシーでお家の前まで乗りつけるといったことはしない。少し手前でおりて歩いて訪問するのがお作法ということだ。



ところが、この髪の毛一本の作法がどこでどう誤り伝わったのか、一分たりとも遅れてはいけない待ち合わせや集会のときまで、京都人は遅れていくのが当たり前と思われている。これが有名な京都時間(山城時間)といわれているもの。



早く行って目立ちたくないという謙虚さ、奥ゆかしさの表れだとしても、誇れることではない。



京都人も京都時間(山城時間)がよくないことは十分わかっているだが、身についた髪の毛一本のお作法が改まるには時間がかかりそうだ。京都人が会合に遅れて来ても、京都人のシャイなところだと思って許してもらいたいものだ。



さて、この髪の毛一本とは具体的にどれくらい時間のことかといえば、2〜3分ぐらいのもの。5分も遅れると髪の毛二本になってしまうという京都の文化のお話…今京都。※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。

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