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ほうける

投稿日時 2009-10-8 0:00:00
執筆者 rrb
うける
ぼんやりする。ぼれる。夢中になる。「勉強せんと遊びホーケテ、どもならん(どうにもならない)」 フケルと同系の語。人がぼんやりして平常心を失うさまをフケルといった。年を取ってフケルのは、時間的に深いということだろう。愚か者をフーケ・コケという地方があるが、「ぼける」とも無縁のことばではない。室町時代には「ほれる」は、年を取ってぼける、ぼんやりするの意味でも用いていた。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

ばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。

風18号の影響、京都市内は大きな影響はなかったようです。皆さんのところはどうでしょうか? 無事でありますように…。

勝寺/ひょうたんに願い (旧フォトヴィレッジ 2007年9月8日掲載)
千本通から出水通を西に入ると、右手にどっしりとした福勝寺の山門が現れる。もともと九条家の屋敷の門だったといい、原則として、節分の日にしか開門されない。お寺は江戸時代、寺町通丸太町下ルにあったといわれ、宝永の大火(1708年)の後、現在の場所に移設された。当時、天皇の勅願寺として発展しており、今は「ひょうたん寺」の通称で親しまれている。



通称のいわれはお寺に伝わるひょうたんのお守り。正式な名前は「宝珠尊融通御守(ほうしゅそんゆうづうおんまもり)」。弘法大師が中国で学んだ、貧苦の衆生を救済する秘法「如意宝珠の修法」に由来する。「如意宝珠」とは何でも思い通りになるという不思議な玉。これをふたつ重ねた姿に似ているひょうたんが鎌倉時代ごろから用いられるようになったという。節分の日にしか授与されないお守りは口コミで評判になっていった。8年ほど前までは、熱心な参拝者が前日から列をなして開門を待っていたほどだという。現在では混雑を避けるため予約制をとっている。それでも節分の当日、境内は約3000人の参拝者でにぎわいをみせるというからスゴイ。



ひょうたんにまつわる別の故事もある。戦国時代に豊臣秀吉がお寺に信仰を寄せていた。秀吉は出陣のたびに武運長久を願って奉納したひょうたんで「千成ひょうたん」の旗印を作ったという。ひょうたんのお守りは壊れやすく、気軽に持ち歩くわけにいかない。そこで携帯用として扇子のお守りも授与している。「開いてしまうと御利益はない」という注意書きが添えられている。



すでに来年分の予約の手紙が京都だけでなく北海道や九州からも続々とお寺に届いているという。「来年のことをいえば鬼が笑う」というけれど、節分の日のことだけに笑えないかも知れない…今京都。


 




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