フォトヴィレッジ

てっぱい

投稿日時 2010-2-6 0:00:00
執筆者 rrb
っぱい
ぬた。葱(ねぎ)・烏賊(いか)・貝類の酢味噌和え。芥子(からし)も添える。「鉄砲和え」を略した形。葱の白い茎の部分がぬるぬるして、中から芯が飛び出すところから鉄砲になぞらえた。「冬のお膳にテッパイがついていておいしおすな」 料理のヌタの語源は、じめじめした土地。泥んこの田圃(たんぼ)で、イノシシが寝転んで体温を冷やす泥深い地面もヌタである。味噌のどろりとした感じが沼田に似ていることから。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

学試験



新型インフルエンザへの厳戒態勢のなか、本年度の大学入試センター試験が先月にあった。不況による国公立大志向の高まりで、志願者は昨年を1万人近く上回ったという。前身の共通1次試験を含め、センター試験が始まって30年余り。受験生を点数で輪切りにし、大学序列化の一因になったと批判を浴びてきたが、今では多くの私立大も利用し、大学志願者の大半が受験する一大イベントになっている。



文部科学省のまとめでは昨年度、高校生の大学進学率は全国平均で初めて5割を突破。京都の進学率は65.8%で全国トップ。滋賀は59.2%の7位で、いずれもかなりの「教育熱心県」といえる。少子化時代でも受験戦争はなお厳しいのかと思いきや、京都市内の大手進学塾によると「大学入試にかつての悲壮感はない」という。推薦やAO入試、得意科目だけの試験や「一芸」など入試が多様化し「どこかには入れる。背水の陣で一般入試に臨む受験生は少数派」らしい。


(神戸) カメラ/EPSON R-D1s  レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4

激化が著しいのが中高一貫校や難関私立中をめざす中学受験だという。センター試験の第1日めが中学入試の初日だった。不況で私立中全体の志願者が減るなか、進学実績のあるコースは相変わらずの人気だそうだ。「先行き不透明な時代にあって、子に学力だけはつけてやりたいと願う親心の表れ」なのだろう。しかし、「子どものため」という気持ちは理解できるが、本当に「子どものため」なのだろうかと、新聞などに載る一心に答案用紙に向かう児童を見て、何か気の毒にも感じる。一流大学を出ても、自分が不幸になるのは世の中が悪いと犯罪に走る大人が増えている。自分を見失わないように、自分の考えを持ち、「あかんもんはあかん」といえる大人に育てることが、本当の「子どものため」ではないか…と、天を仰いで思うこと。


 




フォトヴィレッジにて更に多くのブログを読むことができます。
http://www.rrbphotovillage.jp

このブログのURL
http://www.rrbphotovillage.jp/modules/rrbblog/details.php?blog_id=804