続・猿ケ辻
投稿日時
2016-11-22 0:00:00
執筆者
rrb
なぜこの部分だけ欠けているのか。この猿にはどんな意味があるのか。実は、鬼門から京都御所を守るという役割を担っている。陰陽道において、鬼門は邪気が出入りする不吉な邦楽として忌み嫌われた。建物の中心からみて北東の方角がそれにあたり、「表鬼門」という。同時に建物の中心から見て南西の方角も「裏鬼門」として忌み嫌われた。
江戸時代の京都御所の再建において、北東の角を切り取ることで邪気が建物のなかに入り込まないようにしたのである。それに加え、近江国の日吉大社から遣わされた神猿を軒下に置いた。猿は古くから「難が去る」「まさる(勝る)」ということから、魔除けなどのご利益があるとされてきた生き物であり、これによって京都御所の守りを万全とした。
さて、神猿をわざわざ金網で閉じ込めた理由。夜な夜な抜け出しては通行人にいたずらをする。祇園に遊びにいくのを止めるため。故郷の日吉大社に帰りたがる神猿を統治に押しとどめる…など諸説ある。現地の説明立札には「いたずら説」が書かれている…という今京都。
《京都・御所・北東の角の軒下に》
《京都・御所・猿ケ辻の猿がいる》
《京都・御所・現地の説明立札》
いたずら説であって欲しいね。それ以外はちょっとイヤな気になるかも…
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