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千客万来

投稿日時 2008-4-10 0:06:54
執筆者 rrb
んきゃくばんらい…代わる代わる多くの客が来て、絶え間ないこと。門前市をなす。
◇ちょっと予備知識 → 「千」「万」は共に数が多いこと。「千客」は「せんかく」とも読む。
                類義語に門前成市(もんぜんせいし)がある。
                対義語は門前雀羅(もんぜんじゃくら)。

倉あん vol.1



小倉山荘はまたの名を嵯峨山荘という。名勝・嵯峨嵐山の小倉山麓。鎌倉時代の歌人、藤原定家がこの地に山荘を構えた。



そして白鳳時代の天智天皇から、鎌倉前期の順徳天皇の時代まで、500年以上にわたる時代のなかから百人の歌人の歌を一首ずつ撰し、それを色紙に書いて山荘の障子に張り、楽しんだという。これが小倉山荘色紙。そしてこの百首が後世、「小倉百人一首」として名高い歌カルタとなった。



いっぽう「小倉あん」といえば、粒あんのこと。小豆でつくるあんには、こしあんと粒あんがある。あんパンにも二種類あって、粒あんタイプを小倉あんパンと呼ぶ。



こしあんは、小豆をゆでて漉し、皮を全て取り除いて舌ざわりをなめらかにする。これに対して粒あんは、小豆の粒を残したままの、ひなびた田舎風味といおうか。



この粒あんが「小倉あん」と呼ばれるのだが、その「小倉」はさて、嵯峨の小倉山のことなのだろうか。



もし、そうだとすると、あのつぶつぶのあんと百人一首の小倉山のいったいどこに接点があるのか。



謎を解く鍵は藤原忠平が詠んだ、
小倉山 峰のもみぢば 心あらば 今ひとたびの みゆきまたなむ (拾遺和歌集)
にあった…今京都。(続く)

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